スポーツを考えるnote〜Presented by スポーツ医学検定

スポーツ医学検定公式noteです。 スポーツに関わる様々な人から「スポーツのけが」に…

スポーツを考えるnote〜Presented by スポーツ医学検定

スポーツ医学検定公式noteです。 スポーツに関わる様々な人から「スポーツのけが」に対する考えを掘り起こし、多様な視点でスポーツ医学や安全について考えます。スポーツ医学や安全の知識を、スポーツ指導者や保護者、そしてアスリート自身に広めて、よりよいスポーツ環境を作りましょう。

最近の記事

Zero外旋テスト/Zeroリリーステストを活用して肩肘の故障を予防し、野球選手たちの未来を守る

西中直也 昭和大学大学院保健医療学研究科 教授 昭和大学藤が丘病院整形外科 昭和大学スポーツ運動科学研究所兼担 肩肘の故障は、野球選手たちにとってつきものと言える時代は、もう終わりなのかもしれません。身体が本来持つ運動機能を使うことで、肩関節、肘関節への負担を軽減する投球フォームに導くテストがあります。それがZero外旋テスト/Zeroリリーステストです。西中直也先生は、幼少期からこのテストを行うことで、将来的に肩肘の故障に悩む選手を減らすことができると話します。今回は、野

    • 選手たちの将来を守るために現場に関わる人間が安全に対する学びを深める事が肝要

      福嶋 洋 独立行政法人国立高等専門学校機構 久留米工業高等専門学校 教員 スポーツにおける頭部外傷・脳振盪の研究は進み、今ではトップクラスの選手やクラブチームであれば、その対応策や対処法、復帰プログラムもきちんと組まれています。 ですが、ジュニアや高校生、大学生といった次世代を担う選手たちが活躍する現場への普及にはまだまだ時間がかかると予想されています。その問題点と解決策について、選手、指導者、教育者、そして研究者と多くの顔を持ち、まさに現場で活躍する福嶋 洋先生にお話を伺

      • 競技特性をふまえた対応を考える。脳振盪から選手を守るためにも現場の理解が必要不可欠

        中山晴雄 東邦大学医療センター大橋病院 脳神経外科 講師、院内感染対策室副室長、専任感染制御医師、臨床検査部部長 2023年に『アムステルダム声明』が出され、国際的にスポーツに関わる脳振盪に関する研究、現場の対応は急速に進み始めています。ですが、日本は国際的に見て、特に脳振盪の分野では遅れをとってしまっている状況です。そんな状況を打破しようと、前回のベルリン声明の日本語版制作にも携わり、現在はアムステルダム声明の日本語版の制作を進めている中山晴雄先生をはじめとする、多くの先

        • 双方向の理解が海の安全を守るには必要『知識』は命を守ることができる

          小川惠一郎 サーフ90茅ヶ崎ライフセービングクラブ代表、ライフセーバー 半世紀もの間、海の安全を守り続けてきたのが、サーフ90茅ヶ崎ライフセービングクラブの代表を務める小川惠一郎さん。日本赤十字社と茅ヶ崎市消防の救急の指導員資格などを持ち、民間・ボランティアで長年ライフセービングに携わり、豊富な知識と判断力を持ち合わせ、今もなお現役として活動されています。コロナ禍を経て、海のレジャーも通常に戻り始めた今、あらためてライフセーバーとして皆さんに伝えたいことを伺ってきました。

        Zero外旋テスト/Zeroリリーステストを活用して肩肘の故障を予防し、野球選手たちの未来を守る

          ファーストエイダーの役割は、
“何か問題がある”ということに『気づける』こと

          山田睦雄 日本スポーツ協会公認スポーツドクター PHICIS JAPAN(Pre Hospital Immediate Care in Sport JAPAN)代表理事 PHICIS JAPAN(Pre Hospital Immediate Care in Sport JAPAN)の代表理事を務める山田睦雄先生。スポーツ現場の安全性に課題を感じ、Pre Hospital Immediate Careの知識と技術を伝え、ファーストエイダーの育成に力を注いでいらっしゃいます。

          ファーストエイダーの役割は、
“何か問題がある”ということに『気づける』こと

          成長過程も考慮したうえでコーチや保護者らと一緒に、選手のチャレンジに寄り添うサポートを

          武井敦彦 Passion Sports Training(PST)代表・アスレティックトレーナー パーソナルトレーナーとしてアスリート、ジュニアアスリートだけではなく、一般スポーツ愛好家の方々のトレーニング指導を行い、さらにはFリーグ所属のバルドラール浦安のフィジカルコーチ、ジュニアテニスアカデミーのトレーニング指導などの活動をしておられる武井敦彦先生にお話をうかがいました。テーマは“ジュニアアスリートのサポート“。 そのなかで、武井先生は『選手と共に歩み、寄り添うこと』を

          成長過程も考慮したうえでコーチや保護者らと一緒に、選手のチャレンジに寄り添うサポートを

          「日本のスポーツを安全にしたい」

          大伴茉奈 独立行政法人日本スポーツ振興センターハイパフォーマンススポーツセンター 国立スポーツ科学センター研究員 脳振盪の研究を通して学んだ安全にスポーツを楽しむための知識の大切さ 現在、国立スポーツ科学センターの研究員として、トップアスリートのサポートをする大伴茉奈先生は、脳振盪をテーマに『安全なスポーツ』のための環境づくりを進める研究者でもある。「スポーツと死は無関係ではない」。学生時代、そのことに衝撃を受けた大伴先生は、安全にスポーツを楽しむためには何をすれば良いの

          年齢性別問わずに一人一人にリスペクトを持って接することがジェンダーバイアスを減らすことへの第一歩

          塚原由佳 東京女子体育大学・東京女子体育短期大学 体育学部体育学科教授塚原由佳先生は整形外科医として選手をサポートしながら、女性アスリートの戦略的強化の研究やジェンダー問題に積極的に取り組んでいる。ジェンダー問題に取り組むきっかけは「競技指導者からの“女子選手は〇〇だから”という発言が多かったこと。そしてどうしても自分が医師として、他の男性医師との扱いが異なるように感じること」と話してくださった。「女性の先生でしょうから、アメフトなんかわからないでしょう」や「自分だけ“塚原先

          年齢性別問わずに一人一人にリスペクトを持って接することがジェンダーバイアスを減らすことへの第一歩

          モチベーションとフィジカルの融合がスポーツへの取り組みを大きく変える

          (写真提供:中野ジェームズ修一氏) 中野ジェームズ修一  株式会社スポーツモチベーション 最高技術責任者 一般社団法人フィジカルトレーナー協会 代表理事 2014年から青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化を担当する中野ジェームズ修一さんは、トレーナーとしての勉強をするために渡ったアメリカで、パーソナルトレーナーという仕事に出会います。バレエレッスンにも通って身につけたトレーナーとしての肌感覚と知識、日本に帰国して身につけた健康心理士としてのモチベーションサポートの能力

          モチベーションとフィジカルの融合がスポーツへの取り組みを大きく変える

          力士の安全を守り 長く相撲をとり続けるためにも メディカルサポートの充実を目指す

          乾 智幸 いぬい接骨院院長 (写真提供:乾 智幸氏) 大相撲という世界に、メディカルの考え方を採り入れたい。そう声を上げたのが、1993年から数えて30年近く大相撲の世界で力士たちをサポートし続けてきた乾智幸さんだ。体格の大きな力士がケガや故障と隣り合わせの取り組みや稽古を続けるなか、その身体を守るシステムを構築したいと乾先生は話します。乾先生の大相撲や若手力士、スポーツに取り組む子どもたちへの想い、そして乾さんご自身も2級を取得しているスポーツ医学検定が担う役割について

          力士の安全を守り 長く相撲をとり続けるためにも メディカルサポートの充実を目指す

          審判も選手も指導者も フットボールを、試合を楽しむためにも身体の知識を身につけることが大事

          家本政明 サッカー審判員(プロフェッショナルレフェリー) (写真提供:家本政明氏) 中学や高校のときには県選抜や地域選抜にも選ばれたプレーヤーとして活躍していた家本政明さん。大学時代に持病が悪化して選手の道は断念されましたが、その後審判員の世界に飛び込み、2005年から国際審判員としてご活躍されました。 ご自身の選手としての経験、国際審判員として多くの選手のプレーを間近で見てきたからこそわかる、全体を見ることの大切さ。審判としては試合の全体像を把握することで、観る人にと

          審判も選手も指導者も フットボールを、試合を楽しむためにも身体の知識を身につけることが大事

          コミュニケーションの質を高め 人生の質・パフォーマンスの質を向上させる

          柘植陽一郎(つげ よういちろう) 一般社団法人フィールド・フローもともとは大手通信会社の広報として働かれていた柘植陽一郎さん。コミュニケーションの質を高めることによって、人生の質、パフォーマンスの質を向上させることができるメンタルコーチング。 人生の質、パフォーマンスの質を高めるための手段のひとつに、スポーツ医学検定も使ってほしいと言います。体系化されたアプローチを活用することで、自分やチームの伸びしろを見つけ、成長を加速させることができるスポーツメンタルコーチングについて

          コミュニケーションの質を高め 人生の質・パフォーマンスの質を向上させる

          スポーツ医学検定を通して アスリートも指導者も愛好家も、スポーツを長く楽しめる環境が実現する

          谷川真理 株式会社MariCompany、流通経済大学客員教授、マラソンランナー高校卒業後に一度陸上から離れるものの、社会人として働いていたときに走る楽しさに目覚め、そこから一気に世界まで駆け上がっていった谷川真理さん。今もマラソンランナーとして走ることを通じてさまざまな活動を続ける谷川さんは、2020年11月にスポーツ医学検定を受検。そして見事に3、2級に合格されました。 今回は、なぜスポーツ医学検定を受検されたのか、それを今後のご活動にどうご活用されるのか、じっくり伺い

          スポーツ医学検定を通して アスリートも指導者も愛好家も、スポーツを長く楽しめる環境が実現する

          専門性を高めて高度なサポートを実現。足下から選手を支援する縁の下の力持ち インソールでスポーツを支える

          田中宏典 株式会社京都スポーツ装具研究所代表 義肢装具士今回は京都スポーツ装具研究所 代表取締役の田中宏典先生に登場いただきます。 装具士として仕事を始めたときには、スポーツ医学検定の顧問でもある山﨑哲也先生(横浜南共済病院・スポーツ整形外科部長・横浜DeNAベイスターズチームドクター)とともにお仕事をされていました。 今では関西を中心に、スポーツを専門にした装具、特にインソールに力を入れて選手たちをサポートされています。日常接する機会が少ない、装具士、スポーツ装具という

          専門性を高めて高度なサポートを実現。足下から選手を支援する縁の下の力持ち インソールでスポーツを支える

          基礎知識の上にエコーという新しい手法を取り入れて 新しいスタンダードを作り上げる

          宮田 徹 相模原協同病院リハビリテーション科 理学療法士 相模原協同病院 医療技術部 リハビリテーション室で理学療法士として活動されている宮田徹先生は、エコーを駆使したリハビリテーションを行っています。ご自身が野球選手だったときに故障をした経験から理学療法士を志したという宮田先生。理学療法士にとってのエコーとは。また、エコーを活用することで見えた新しい世界とは。その可能性についてじっくりとお話を伺いました。 ――まずはじめに、宮田先生のプロフィールを伺いたいと思います。宮田

          基礎知識の上にエコーという新しい手法を取り入れて 新しいスタンダードを作り上げる

          「世界一の笑顔の瞬間を食でつくる」スポーツ栄養士からのアドバイス

          「強い選手は、食事もトレーニングのひとつとして本気で取り組んでいる」。 たとえば、メジャーリーグで活躍するダルビッシュ有選手が、独学で生理学や栄養学を学んで食事面にかなり気を使っておられること。 サッカー日本代表やヨーロッパのリーグで活躍する長友佑都選手が、専属のシェフと契約して徹底した栄養管理を行っていること。 世界のトップレベルでプレーするプロ選手の多くが、自身のパフォーマンス向上のため「いかに毎日の食事を重視しているか」については、テレビなどでもよく取り上げられて

          「世界一の笑顔の瞬間を食でつくる」スポーツ栄養士からのアドバイス