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年上の後輩

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記事一覧

年上の後輩Ⅵ

年上の後輩Ⅵ

「お付き合いしていた男性と別れました。」
そう連絡が来たのは平日の午後だった。
その日は仕事で、丁度休憩をしていた時だった。
急に別れましたと言われても、どう返したらいいのか…

前々から彼氏の相談には乗っていた。
価値観は合うのに、金銭感覚が全く合わない。
一緒に住みたいのか、居候したいだけなのかよくわからない。
その都度解決策を提案しつつ、後輩が今の彼氏と軌道修正して本当に結婚した時、自分は心

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年上の後輩Ⅴ

年上の後輩Ⅴ

写真について同期と例の後輩を連れて東北旅行に。
八戸は綺麗に晴れてて清々しかったです。

諸事情でカレーNGな後輩と、自分の同期と三人で紅葉狩りをしてカレーを食べてきた。
当時、今の職場に転勤してきてまだ半年の新参者。職場に話せる人がいなかった自分にとって、その後輩はとても心強い存在だった。
これを機にこの三人で集まることが増えた。色んな所に行く機会も増えた。
真冬の旭山動物園に行ってペンギンを観

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年上の後輩Ⅳ

年上の後輩Ⅳ

北海道は10月にもなると、紅葉が山を降りてきてどんどん色づき始める。
前々から豊平峡ダムには行ってみたかった。でもまさか「年上の後輩ちゃん」まで来るとは思わなかった。
ちょっと、嬉しかったけど。

遂に当日になった。朝10時。札幌駅のロータリー。
自分は泊りの仕事が終わってから車で二人を迎えに行く。
「紺色の車に集合ね!」と伝えてある。自分の同期はちゃんと来たが、肝心の後輩が待てど暮らせど来ない…

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年上の後輩Ⅲ

年上の後輩Ⅲ

実を言うと、出会った彼女に彼氏がいるのは前から小耳に挟んでいた。

そりゃそうだ。こんなに言葉遣いも丁寧でしっかりしていて、しかもちょっと不思議ちゃんで、時には他人の名札をじーっと見続けてみたり、ちょっと天然な部分も持ち合わせている。そのギャップが男性の心をくすぐるのもわからなくもない。

更に話していてわかったのだが、彼女は自分より数個年上だった。
「年上の後輩」だったのだ。自分からしたらどう接

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年上の後輩Ⅱ

年上の後輩Ⅱ

「もしかしてすぱいすさんですか?」
突然、面識もない会社の女性から話しかけられた。「もしかして」って事は、この人は、自分の事を…知っている…?
いやいや、自分はあなたの事を1ミクロンも存じ上げていないのに、どこから自分の存在を知ったんだ…?え、なに、実は裏社会では「素行の悪過ぎる奴トップ3」として実は有名人だったのか?いや、仕事は真面目にやってきたつもりだったのに…!

「いや、そうですけど…」

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年上の後輩Ⅰ

年上の後輩Ⅰ

写真について前から気になっていた宮田屋珈琲豊平店に行ってきました。レンガ調の造りが本当にレトロで過ごしやすい雰囲気でした。夜遅くまでやっているのでいつでも行けるし、おススメです。

思い出してしまった「#あの恋」と言われたら、書きたくなってしまいました。
社会人になって仕事もがむしゃらにやってきて、時折失敗もしたけれど、どちらかと言うと恋愛での失敗が多い気がします。
相手の女性に対して酷いこともし

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