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青春の後ろ姿のその先67 〜2020年の大学入試問題〜

 この本を読んだのはほんの5、6年前。学習指導要領が大改訂されて国語も大きく変わるぞと、まるで黒船の襲来のように大騒ぎをしていました。どうすれば思考力を身につけられるか、どう評価するか、あちこちで議論が沸き起こりました。でももうすっかりアクティブラーニングという言葉すら使わなくなりました。今ではPBLという言葉が主流です。
 言われていたほどのスピードも失われましたし、派手で劇的な変化もありませんが、高校でも観点別評価が導入され、当初の通りの方向へ舵切りがなされていると思います。良くも悪くも変化が最も遅いのが教育でした。でも、校則問題、金融教育、起業やビジネスとの接点、高校生の社会参画、18才成人など、ここ数年の動きはとても速く感じます。その中でややもすると上滑りが起きるので、本質を見失わないようにとにかく考え続けながら試みていくことが大切だと思います。

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