青春の後ろ姿のその先51 〜神の民俗誌〜
宮田登の『神の民俗誌』は、必読の書として読んで、学びとなった一冊です。
宮田登以前は、ハレ(非日常)とケ(日常)の二項対立の価値観で共同体の年中行事や儀礼などを捉えていました。でも、構造主義が二項対立の概念からの脱却を論じた時、宮田登はこれをいち早く取り入れて、ケ(日常)が枯れた状態であるもうひとつの非日常、ケガレを指摘して、ハレ、ケ、ケガレの循環の中で共同体は運動していることを論じました。
この本はそのことが分かりやすく書かれてあります。まさに『神の民俗誌』だと思います。
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