青春の後ろ姿のその先82 〜ノーライフキング〜
さまざまな記事や、論文でさえもその名が出てきた『ノーライフキング』。都市伝説や子どもたちのネットワーク、仮想現実と、一方で呪いと死という古来からの、ある種普遍的なものが描かれています。ストーリーそのものよりもテーマ性の部分が小説を価値づけている、そういう点が、この小説を伝説的なものにした大きな理由だと思います。今はゲーム機もだいぶ進化しましたが、なぜかファミコンやスーパーファミコン、セガサターン、初代プレイステイションの頃の、あのドットの粗いソフトたちの方がドキドキワクワクしたような気もします。それは『ノーライフキング』の面白さに似ています。
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