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風と住まいの民俗学

風と住まい


風と共に暮らした人類の物語

写真ACより『北海道の防風林』参考画像

季節風の強い地域では樹木によって風を遮り、砂漠の住まいでは、光を遮り、空気をそとから取り入れる仕組みをつくりました。今回は、人間はどのように風と対峙したかを考えてみたいと思います。

防風林~強風から家を守る~

北海道

写真ACより『砺波散居集落』


富山県砺波(となみ)平野 屋敷林

季節風から住宅を守るため、垣入(かいにょ)と呼ばれる防風林が各屋敷を囲っています。
樹木の種類はスギが多く、ケヤキやカキなどが混植されています。

砺波(となみ)平野は庄川(古く雄神川と呼ばれました)の旧河道を利用した灌漑(かんがい)用水路が網目状に発達しています。緩やかな傾斜によって、広大な土地で水田農村が形成してゆきました。

写真AC『庄川 富山県一級河川』参考画像

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