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空を飛ぶ土竜
2022年7月17日 08:45
僕がただ生まれて死ぬという ただそれだけにすぎないんだが何だかわからないけれど何かを待っている雨の午後ただここにこうしていたい 降る雨にただ濡れている紫陽花字足らずのつぶやきでした。
2022年3月18日 15:24
雨の降る日は さびしくて あなたに会ひに ゆけません雨は嫌ひでないけれど あなたに会ひに ゆけません雨がやんだら 大好きな あなたに会ひに ゆきませういくつもいくつも 水たまり とびこえとびこえ ゆきませうわたしはあなが 好きですが うまくあなたに 言へませんとってもとっても 好きですが うまくあなたに 言へません雨はまだまだ やみません
2021年7月24日 22:33
雨降れば静かに雨に濡れているポストが僕の夕暮れにある
2021年5月20日 21:34
五月二十日 朝の図書室 哲学の書架のあたりに雨の匂ひす
2021年3月14日 22:05
[ 鬱の心象 ]驟雨いま晩夏の街を白く打ち すばやく耳ゆ すべり入る鬱広重の雨 その明確な直線の 鋭く鬱は さし迫りにき今回は激しい「鬱」を詠んでみました。夏の終わりに 突然の驟雨がアスファルトを叩きつけている。忽然と胸に走った緊張と、押しつぶされるような圧迫感。なぜ不安なのだろう。わかるわけもないのに、どうしても、そう問うてしまう。二首目も同じ趣。広重のイメージを借りて