世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
その締め切り、本当に間に合わないですか？
「明日までにレポートを仕上げなきゃ」
「この売上目標どうやって達成しよう」
「チームの雰囲気が最近よくないな…」
こんな悩みを抱えているあなたへ。
実は、問題解決には誰でも使える「世界一やさしい方法」があります。
この本は、その方法を教えてくれる一冊です。
著者の渡辺健介さんは、20年以上にわたって企業や学校で問題解決を教えてきた実績を持つプロフェッショナル。
その知見を、私たちでも実践できる形で紹介しています。
この本があなたの「困った」を解決します
「問題解決」と聞くと、難しい分析や特別な才能が必要だと思っていませんか？
著者は言います。
「問題解決で最も大切なのは、今の状況を『変えられる』と信じること」
つまり、特別なスキルではなく、シンプルな考え方とちょっとした工夫で、どんな問題も必ず解決の糸口が見つかるのです。
問題解決の具体的な手順
Step 1：問題を「見える化」する
「部下が言うことを聞いてくれない」 こんな悩みを抱える先輩マネージャーがいました。でも、これは「問題」ではなく「不満」です。
具体的に見える化すると：
「部下との1on1で決めた締め切りを、過去3回連続で守れていない」
「チーム会議での発言が、先月から月平均2回に減少」
このように数字で表すことで、問題の輪郭が明確になります。
Step 2：原因を「探検」する
著者は「なぜ？」を5回繰り返す手法を提案しています。
実際の例を見てみましょう：
締め切りが守られない
↓
なぜ？→タスクの進捗が遅い
↓
なぜ？→他の業務が入ってくる
↓
なぜ？→優先順位の付け方がわからない
↓
なぜ？→業務の重要度の基準が共有できていない
↓
なぜ？→1on1で具体的な期待値を伝えていない
この「探検」で、表面的な症状ではなく、本当の原因が見えてきます。
Step 3：解決策を「デザイン」する
ここでのポイントは、「これまでと違うやり方」を考えること。
先ほどの例なら：
1on1の時間を朝一番に変更
チーム共通の優先度評価シートを作成
毎日15分の立ち話ミーティングを導入
小さくても、新しい方法を試すことで、状況は必ず動き始めます。
明日からできる問題解決の習慣
著者が提案する「問題解決筋トレ」をご紹介します：
朝の準備時間に「今日の気がかり」を3つ書き出す
シャワーを浴びながら考えるのがおすすめ
スマホのメモ帳でOK
通勤電車で「なぜ？」を考える
音楽を聴きながらでも大丈夫
思いついた答えを音声メモに録音
寝る前に「明日できること」をひとつ決める
「やろう」ではなく「やる」と決める
小さなことから始める
さいごに：問題解決は「希望」である
著者はこう語ります。
「問題が解決できないのではない。解決の方法を、まだ見つけていないだけだ」
今日から、あなたの「困った」が「できた！」に変わる一歩を踏み出してみませんか？
この本が、そのためのやさしい道しるべになってくれるはずです。