編集の提案を読んでみた
読んだ本の感想を書いてみることにしようと思った。
今読んでいるのは(読んだ本っていったのに)これ。
伊藤亜紗さんがおすすめしていたので、行きつけの本屋ルヌガンガの中村さんに取り寄せをお願いしたら「あるよ」って言われた本。このお店にはそういうことがちょこちょこあるので驚く。
本屋ルヌガンガは、イベントスペースもあるので、公演やらせてもらったり、ワークショップや絵本リーディング音楽会などなにかとお世話になってます。この本屋があるのでなんとか生き延びているのかもしれないとおもうほど貴重なお店。ありがたい。最近は文鳥のおもちちゃんが登場してますますにぎやかになってます。香川に来た時はぜひお立ち寄りください。と、勝手におすすめした。
さて、本を読んでみて。
この一文でぎゅっと心を掴まれた。
時代は40年ほど前に遡る。津野さんは編集だけでなく演劇もやっていた方なので、編集と演出との視点が色々入ってきているのが興味深かった。なんだか変わらないところもあるという。はなすことと書くことの埋められない隙間でいることを選んだんだということに気付かされた。むしろその隙間が愛おしいことにも。
この文章をよめただけでもこの本は良いかもしれないと思うぐらい。
2章くらいになってくると、きっちりものを作れた時代をうらやましくおもう。テレビも雑誌もなかなか大きなことができないし、大きな流行やブームみたいなものもおきなくなってきている。だから、大きなことよりインディペンデントなことの方、質よりも種類を大切にする流れになってくれてもよいきがするけどそうはならない。希少価値はそうそうなくて、むしろどんどん大きなものにだけ流れて小さなものをが救われないシステムになっている。多数決だとどうしてもそうなってしまう。フリーランスや経営者、自営業より圧倒的に会社員の方が多いのと同じ。
「今はそうかもしれないけど、そうじゃないものをつくりたい。」
それってものごとの新陳代謝をあげる原動力にちがいなくって、そこに注力できる環境がないと角質どんどん詰まってきて、毛穴が真っ黒になってくるんだろうって思う。トライアンドエラーで実験。そうじゃない作り方ってなんだろうと生み出すものに対して思考できる時間と余裕がもっとあればいい。