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文芸部誌「うわごと」
2020年7月11日 12:19
肩を食む 歯形の赤がいちばんのコンビニエンスなきみの証明背徳の中でほうけて笑ってたきみなんも意味なくってすきだ口移し 戯れ夜の最寄駅お前の唾液の味が好きくない 地獄行きだなおまえもおれもエンドロールにきみがいる殴るほどラブやピースはうたえない愛してもない憎いかんばせ執筆者:南村杞憂 #短歌 #詩 #刺繍 #言葉 #note文芸部 #文芸部
2020年6月5日 20:58
ノスタルジーなんかくれてやる1時間おきのディーゼル車に乗った牧歌的なかったるいクソ田舎の思い出とかそういう名前のついたものを新快速に15分おきにクチャクチャにしてもらいに6年前私は都会に来た岸和田出身の知人が「岸和田なんか燃えてしまえ」と言っていてどうもそれがめちゃくちゃよかった頭の中にフレーズだけ濾し取られたそれは地元への熱いヘイトも相まってその“岸和田育ち”っぽさが否が応でも出ちゃっ
2020年5月1日 23:57
10年前、私たちは片田舎の中高生でした。 徳島の県立中高一貫校の片隅。校舎2階の端っこにある文芸部室が私たちの活動場所。「文芸部」という地味な部活の割に活動メインである文芸部誌の発行は毎月欠かさず締め切りがあり、部員が手作業で印刷製本をするという活発な部活でした。文芸部誌の名前は「空言」。「そらごと」と読みます。この名前は私たちより随分前の代のいつかの先輩方がつけた名前みたいなので