#2 まるで時が止まったような…(月島/東京)|写真とひとり散歩
これの1つ前の記事でも書いたが、門前仲町を訪れる前に月島に降り立っていた。
月島周辺もなんとも形容し難い、いい雰囲気の下町である。
月島に到着
今回は都営大江戸線経由で月島駅についたので、地上の光と共に目に入るのは商店街だった。
てっきり、江東区だと思っていたが、ここは中央区。
なんとなく中央区と聞くと、銀座や日本橋の印象が強く、下町のイメージがなかった。
まずここで感じるのは、下町と都会の両極端な雰囲気が織りなすアンバランスさだ。
なかなかこういった対照的なものの同居が成り立つ地域は多くないと思うが、どうなんだろうか。
そもそも、ここはなぜこういった構造になっているのか?
なんだかとても不思議な気持ちになる場所だ。
月島という場所
月島といえば、もんじゃ焼きが有名で、かくいう私も以前会社の後輩と食べにきた。
しかし、正直それ以上のことは知らなかったため、軽く歴史を調べてみた。
どうやら、月島は明治25年に埋め立てられ、今の様相となったらしい。
埋め立て地は近代的なものだと思っていた私にとって、これは意外だった。
しかし、明治や昭和が色濃く残るところを見れば、容易に想像ができたこと考えると、つくづく思考が浅いと反省せざるを得ない。
今でこそ、古き良き街並みだと感じる場所であるが、歴史的には東京の産業近代化が波及し、発展のため作られた土地でもあるようだ。
今と昔では役割に大きな差があるように感じる。
実は、街並みが京都のような碁盤の目状になっているのも昔の区画割りの名残りのようだ。
探索開始
さて、早速月島を探索してみよう。
まず目に入ってくるのは、赤い橋。佃小橋という人工の堀に架けられている橋だ。
やはり奥には高層マンションが見える。
橋の上からは、多くの生き物が確認できた。目に見える場所でも魚が泳いでおり、深さはさほどない。
投げ釣り以外なら釣りをしてもいいらしい。
ただ、こちらから見えるということは向こうからも見えているということ。
どうにも釣れそうにはない。
橋を渡り終えると、一気に明治や昭和を感じられる空気になる。
顕著なのは、玄関先に干された洗濯物だ。
平日だったからか、人はあまりおらず、気兼ねなく写真を撮れた。
出会った人数はおおよそ4〜5人ほど。
カメラを持った人間がそう珍しくはないのか、特に声をかけられるでもなく過ごした。
路地裏探検隊
この一帯を歩いていると、細い路地がいくつも見つかる。
徒歩でなければ入れない狭い路地は、車やバイクなど、文明の利器を拒んでいるようだ。
騒がず、静かに、じっくりと過ごして見つけた特別な空間で、写真を撮る。
まぁ、実際はバイクくらいなら余裕で通れると思うが。
月島を後にする
十分に堪能をしたところで、月島を出ると多くの高層マンションが目の前に立ちはだかった。
各所が橋で繋がった月島では、広々とした海や川に囲まれている。
そういえば、このあたりは隅田川。
隅田川の花火大会は見えるのだろうか?
調べてみたところ、見えないとの回答を見つけた。
もし見えるならぜひこの月島の景観とともに見たかったが…
さあ次はどこへ行こうか?
📷PENTAX KF