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人は自分を助けるために、現実を歪めてファンタジーを作り、生きている
この記事は「シノブラジオ」の覚え書きです。本編が気になったら、下記のラジオのほうもお聴きください。
>>シノブラジオ
臨床心理士・公認心理師の高間しのぶです。志木市のソレア心理カウンセリングセンターでカウンセラーをやっています。私の一日を振り返ると今日は、のんびりやれたかなと思います。たぶん前日ぐっすり眠れたからでしょう。
◇眠りについてアドバイス
・20~30代の方は、1日7時間はキープしましょう。10代なら8時間。
・50代になると眠りが浅くなりますが、6時間は取りましょう。足らない分は昼寝をして補填をする
■テーマ
人は自分を助けるために、現実を歪めてファンタジーを作り、生きている
◇こういった不満のある方へ
・目標を決めても、なかなか達成できない自分のふがいなさを、いつも嘆いている
・練習してもなかなか上達しない
◇そんな人がこの放送を聴くと、
・自分にやさしくなれるといいですね
・練習効果が現れるかも
◇記事の紹介
今日のテーマにつながる安倍吉俊さんという、プロのイラストレーターの方のnoteの記事です。彼が10代に見つけたこととは…
この記事の重要なポイントは、安倍さんの気づきです。それは…
『人間は、自分が傷つかないで済むように、常に現実の認識を歪めて生きている』
安倍さんはデッサンするときに、大きな消しゴムと筆の2つの常に持って、違和感を覚えたら、直ちに消して書き直すことを繰り返したそうです。そうしたら画力がメキメキ上達して、その年に東京芸大に合格しました。
■①現実を歪めずに正しく認識する
現実を歪めず認識すべきことは、どんな人にとっても有効な指針となります。
カウンセラーでも同じで、つまり、見立てを立てるときがそれになります。カウンセラーにとっては、どれだけ早く現実に迫れるか?見立てを立てられるかが重要です。
でも、ちょっと待って、現実を歪めるのは、安倍さんの言うように、「自分が傷つかないようにするため」なのです。ここがとても大切。こころを扱うときは大切です。
■②自分を守ることも必要(特にこころの問題は)
・普通の人にとっては、現実を歪めるのも、生きていくには必要なこと。
・なぜなら、人間は「マゾ」的に自分を苦しめていきるものではないから。
正解はないが、自分の現実が歪んでいることを理解しながら、その歪みをそのまま放置するという選択肢もアリ。
・これは、技術(スキル)追求することと、こころを追求することの差である。
■③カウンセラーは、相談者の現実をどう扱うか?
・相談者は現実の歪みをもっていることを、カウンセラーは認識している。その結果、見立ては立つから。
・しかし、その見立ては伝えることもあるし、伝えないこともある
つまり、歪んだ現実が2人の間で共有されていなくても、相談者が傷つかないことが優先されるべき。こちらが一番重要。
・これは繰り返しになるが、技術(スキル)追求することと、こころを追求することの差である。
・アドラー心理学とコフート心理学の差に似ている。
メモ
認知行動療法は、認知の歪みに直面させてそれを修正していく方法です。これはこころを追求するというより、技術追求の姿勢が根底にあるのでしょう。正解はありませんが、まずはこころを追求し、その後にスキル追求があるのでしょう。
■まとめ:歪んだ現実は、人が生きることを救っている
・技術(スキル)を磨くためには、歪みに着目して修正していく
・こころを回復させるためには、歪みは放置。ただ、歪んでいると気づいていけばいい。
この記事は「シノブラジオ」の覚え書きです。本編が気になったら、下記のラジオのほうもお聴きください。
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