Criteoの活用でフルファネルの課題解決を。取引社数国内No.1を誇るソウルドアウトとの歩み
SMBのお客さまの支援にともに取り組んできたCRITEO社とソウルドアウト。その成果あって、現在ソウルドアウトは
✅ 日本国内の代理店で取引社数No.1
✅ 2023年「SMB Partner of the Year」受賞
✅ 国内3名しかいない「Criteo Expert」が在籍
という“Criteoに強い代理店”として、世に知られるようになってきたのではないでしょうか。
今回はそんなソウルドアウトでCriteoを専門とするテックスタジオGr.グループ長の長井 秀平さんと、CRITEO社でソリューションセールススペシャリストを務める蠣原 侑也さんにお話を伺いました!
Criteoとソウルドアウトの歩み
─── 蠣原さん、今日はよろしくお願いします!蠣原さんはCRITEO社でどのような役割を担っていますか?
蠣原:エージェンシーパートナーとして、ソウルドアウトさんをはじめとした代理店さまの売上拡大や新規アカウントの提案などをサポートしています。
また、ソリューションセールススペシャリストとして、Criteoの動画広告やオムニチャネル、その他オーディエンスを活用した配信など、リターゲティング以外の新しいプロダクトの推進担当も行なっています。
掲載条件「4万UU」の解除の裏側
─── では、ソウルドアウトとのこれまでの歩みを振り返っていきたいと思います。これまで一緒に取り組みを進めてきて、2023年には、年間で最もSMB市場を伸ばしている代理店として「SMB Partner of the Year」という賞をいただきました。
蠣原:ソウルドアウトさんは、地方企業や中小・ベンチャー企業とのつながりはもちろん、知見も深いです。CriteoとしてもSMB領域(Small to Medium Businessの略。中小企業)のお客さまにもっと利用していただきたいという思いがあり、連携を深めてきました。
その結果もあり、現在ソウルドアウトさんは、全代理店の中でお取引社数が最も多いです。すばらしいですね。
─── なんと!最も多いんですね。SMB領域のお客さまの利用は増えてきていると感じられていますか?
蠣原:Criteoでは、ウェブサイトのUU数(ユニークユーザー。ウェブサイトにアクセスした訪問者数)が4万UU以下のお客さまをSMB領域と定義しており、その数がここ2、3年ほどでかなり伸びています。
実は2012年にCriteoが日本に来た頃から、掲載条件として、ウェブサイトのUU数が4万UU以上であることを前提としていました。ですが、2021年5月から「Criteo SMB Project」の一環で、「Criteo Expert」が在籍する国内の代理店3社限定で4万UUの掲載条件を解除し、現在では完全に掲載条件を解除しています。利用が広がっていますね。
─── 4万UUの条件が解除されてSMB領域でも利用が広がったんですね!どのような経緯があったのでしょうか?
蠣原:そもそも4万UUという基準を設けていたのは、Criteoが基本的にリターゲティングのソリューションだからです。UU数が少ないと、配信量が少なくなってしまい機械学習が進まず、期待したパフォーマンスが出ないことを危惧していたんですよね。
大企業のお客さまの利用はかなり進んでいたのですが、4万UU以下のSMB領域のお客さまにもCriteoを活用していただきたいと思っていて。それで、2021年1月頃にSMB領域の支援を専門とするソウルドアウトさんに相談をもちかけたんです。
─── 正式に条件を解除する前にお声がけくださったんですね!
蠣原:ソウルドアウトさんに事前にテストアカウントを募っていただき、ある程度パフォーマンスが担保できることがわかったんです。それでまずは、「Criteo Expert」が在籍する国内の代理店3社限定で解除しようということになりました。
解除以降、SMB領域の取引社数の増加を牽引してくださっています。ソウルドアウトさんがいなければ、SMB領域の開拓はできていません。協力していただいているからこそ、今後も強化していかなければならない領域だとも感じています。
テクノロジーに強いソウルドアウト
─── そういっていただけてとても嬉しいです!様々な代理店さんとお取り組みをする中で、ソウルドアウトの強みをどのようなところに感じていただいていますか?
蠣原:テクノロジーの知見が深く、スキルもしっかりとおもちであることですね。
Criteoを配信する際には、Criteoの特徴であるAIエンジンの学習を促進するため、データの質と量を担保することが肝になってきます。そのためには、お客さまの目的に合わせたタグやデータフィードの整備と学習設計をしなければなりません。
ソウルドアウトさんでは、Criteoで成果を出すために必要なスキルをもっている方が多く、お客さまへの提案から受注後の実装まで社内で完結し、スピーディーに行なわれています。それが取引社数が伸びている理由の一つでもあると思いますね。
─── 非常に嬉しいです!テクノロジーに強い部分を評価いただいているんですね。
蠣原:ソウルドアウトさんには、Criteoのデータフィードサービスやタグ実装の専門知識・技術をもつパートナー企業「Criteo Tech Partner」としてもご協力いただいています。また、Criteoのプロダクトに精通し、優れた運用実績を挙げている「Criteo Expert」の小野さんも在籍されています。
長井:テクノロジーへの知見が深いことは、お客さまからも強く信頼いただけるポイントになっています。
私がリーダーを務めるテックスタジオグループでは、日々複雑に進化するテクノロジーを自由に扱えるよう、チームとして技術の研鑽に努めています。
蠣原:成果をあげるためのタグやデータフィードの設計となると、やや難易度が高いです。そういった点で長けている代理店さんは、お客さまからもニーズがあると思います。
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様々な業種・業界の知見があることも強み
─── ソウルドアウトでは、地方企業や中小企業では、どのような業種・業界のお客さまが多いのでしょうか?
長井:Criteoと相性がいいといわれる、複数の商材をもってるようなお客さまが多いですね。不動産や小売、人材、旅行などです。
ですがほかにも、金融や自動車の買取など、少ない商材しか扱っていないお客さまもいらっしゃいます。取引社数が多く、幅広い業種・業界のノウハウをもっていることはソウルドアウトの強みです。
もし行き詰った際にも、Criteoの方に「こういうことがしたいのですが」と相談させていただき、成果を出せています。
─── たくさんのお客さまを支援できているのは、Criteoとソウルドアウトの連携の結果でもありますね。
長井:計測に関わることなど技術的な相談から、タグやデータフィードの相談、その実装まで協力してくださったり、代替案を提示してくださったりします。
ソウルドアウトは取引社数が多い分、ほかの代理店さんと比べても、難しい要望やオーダーを頻繁に出していると思います。ですが、Criteoの皆さんはとても柔軟に対応してくださり感謝しています。
蠣原:ありがとうございます。Criteoとしても、お客さまの売上拡大につながるのであれば、できるだけ実現できるように動いています。
また、Criteoだけでは考えていなかったようなことをご要望としていただくこともあり、それは今後のCriteoの発展にも寄与するので、とてもありがたいです。
Criteoはフルファネルソリューションを拡充
巨大なコマースデータを活用した配信メニュー
─── では、Criteoが今後注力していく取り組みを教えてください!
蠣原:オーディエンスデータを活用したアッパーファネル(認知や興味・関心をもってもらう段階)向けの配信に力を入れています
─── Criteoといえばリターゲティング、リターゲティングといえばローワーファネル、といったイメージがありました。アッパーファネル向けの配信手法に関して詳しく教えてください!
蠣原:Criteoは、AIエンジンの学習の基盤でもある「Criteo ショッパーグラフ」と呼ばれる世界最大級のコマースデータをもっています。こういったデータをもとに形成したオーディエンスを活用して配信します。
先日ソウルドアウトさんのnoteでも公開していただいていた、「Conversion data Lookalike」という配信手法が当てはまります。「LookalikeAudiences」という機能を使い、購買データから類似する特性をもつユーザーへの拡張配信が可能です。
長井:「Criteo ショッパーグラフ」には様々なデータがリアルタイムに収集・分析され、広告配信に活用されています。こういったデータをもとに配信が行なわれているので、主流のダイナミックリターゲティングはもちろん、ミドルやアッパーファネル向けの配信メニューであっても獲得にも強いと感じています。
蠣原:現在もリターゲティングのシェアはまだまだ大きいですが、進行しているCookie規制への対策としても、ローワーファネルだけではなく、ミドルやアッパーファネル向けの配信メニューを充実させ、お客さまのニーズにフルファネルで対応できるようにしていきたいと考えています。
フルファネルのソリューションを広告主さまにもっと知っていただけるよう、ソウルドアウトさんにも大いにご協力いただいています。
リテールメディアや動画広告にも注力
─── フルファネルソリューションとしてのCriteoの今後がとても楽しみです!ほかに2023年のトレンドとして注力している領域はありますか?
蠣原:リテールメディアの領域も、別部隊をつくって取り組んでいる状況です。
「Criteo リテールメディア」とは、小売事業者が保有する顧客データや購買データといった1st party DataをCriteoのAIエンジンが分析し、その小売業者のメディア内で広告を表示させる仕組みです。ユーザーの興味・関心に合った関連性の高い商品を特定し、パーソナライズされた広告を配信します。認知から獲得まで、フルファネルで対応できます。
日本ではまだまだこれからですが、顧客体験を向上させることができるソリューションだと考えています。
─── ありがとうございます。2023年1月には「Criteo Tech Partner」に「動画(Video Partner)」部門が新設され、ソウルドアウトも認定をいただきました。動画にも力を入れていく動きがあるのでしょうか?
蠣原:そうですね。オンライン動画(OLV)広告は、注力プロダクトとして取り組んでいる領域です。
2022年5月に正式にリリースし、販売を強化してきました。今やデジタル動画の攻略はマーケティングには欠かせません。Criteoの動画広告をより多くの広告主さまに活用していただきたいと思い、新設に至りました。
KPIの再定義とともに、新しいソリューションの提案を
─── リターゲティングに限らず、様々なプロダクトがあることがわかりました。ソウルドアウトとしても、お客さまの課題解決につながる適切なソリューションを選んでご提案することが重要そうです。
長井:そうですね。今後のCookie規制も見据えて、リターゲティング以外の新しいソリューションの提案を進めていきたいです。
そして、これまでのリターゲティングとは配信目的が異なるので、効果を最大化するためにも、ソリューションごとに目的に合わせたKPIの見直しが必須です。KPIの再定義もセットで導入を進めていきたいと考えています。
ソウルドアウトとCriteoのこれから
新しいプロダクトにスピーディーに対応
─── Criteoはリターゲティング以外にも、フルファネルに対応できるというお話は印象的でした。今後もソウルドアウトと一緒に地方企業や中小企業の皆さんに、新しいCriteoのソリューションを広げていきたいです!
蠣原:そうですね!ソウルドアウトさんは、新しいソリューションの案内をすると、代理店さんの中で1、2位を争うぐらいスピーディーにお客さまに提案してきてくださいます。今後も、ソウルドアウトさんとは情報交換を密に行なっていければと考えています。
4万UUの掲載条件を解除するときもご相談させていただいたように、今後も新しいソリューションのテストをする際にご協力いただけると嬉しいです。
長井:ありがとうございます。私たちも、今後のお客さまの成果につながってくることなので、力を合わせて取り組んでいきたいです。
フルファネルで活用できるCriteoを日本全国へ
─── では最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします!
蠣原:現在Criteoでは、SMBプロジェクトを進めています。様々な課題をもつ中小企業のお客さまのニーズに応えていけるよう、フルファネルに対応できるソリューションがあるので、ぜひ活用していただきたいです。
目の前の売上拡大から、日本全国にビジネスを広げていく認知拡大まで、Criteoがその手助けになれば幸いです。
長井:私たちソウルドアウトは、昨年博報堂DYグループにジョインし、これまで以上に全国の中小企業さまとのつながりが増えてきています。これまで以上にCriteoの皆さんとの連携を深めて、多くのお客さまを支援していきたいです。
編集後記
4万UUの条件解除の裏話も伺うことができ、とても嬉しい気持ちになりました。今後とも両社で連携を深め、Criteoのテクノロジーやデータの恩恵を日本全国へ伝播させていってほしいです!
【インタビュー・執筆・編集:みやたけ(@udon_miyatake)】
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