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最もおすすめの本

京大卒元メガバンカーの総一郎です。


最近はYouTubeで本の要約などが良くある。

Flierという本の要約を読めるサービスも有る。

僕は「マコなり社長」や「中田敦彦のYouTube大学」、「サラタメさん」、「本要約チャンネル」などを良く見ていた。

気になる自己啓発書やビジネス書も、まずはここら辺の要約チャンネルをみて、実際に本を買うよりも動画の要約で満足してしまうことの方がなんなら多い。

が、なかには紙の本も買い、Audibleで音声版も買い、2倍3倍速にして何回も聞いた本もいくつかある。

今日はそのうちの最もおすすめの本をご紹介する。

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▼ 最もおすすめの本
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僕が最もおすすめする本は『嫌われる勇気』だ。


タイトルが衝撃的で、発売当初からすぐに話題になり、電車内の広告などでも目にすることが多かった。

最初はミーハーだと思ってなかなか手をつけなかった。

が、あらゆる場面でおすすめの本として取り上げられるので読んでみた。

一度目は、「なんて古臭い表現をする本なんだ…」と読むのが嫌になったし、内容もあまりピンと来なかった。

本が苦手な人は最初はとっつきにくいかもしれない。

「ええい、この詐欺師め!」

なんて昭和どころか明治大正時代なんじゃないかと思わせるような表現が多々あるからだ。

ただ、本の要約チャンネル等でもう一度内容をおさらいしたり、他の場面でもこの本の内容について触れられるのを聞いているうちに、「そういうことか!」となることが多くなった。

Audibleでも購入し、何度も何度も聞いた。

本書は賢人と青年の対話形式なので音声の方がスッと入ってくる。

前置きが長くなったが、本書をおすすめする理由は「原因論と目的論」「課題の分離」という最も衝撃的な内容を分かりやすく教えてくれるからだ。

ここで僕が説明しても二番煎じになるし、是非本書を購入のうえお読みいただきたいところだが、「原因論と目的論」だけ少し説明する。

「原因論」とは、

「大学受験に失敗したからあの企業には就職出来るはずがないしエントリーもしない」
「自分は不細工だからあの子に告白出来ない」

と言ったように、「○○なのは何かしらの事実や過去の出来事が“原因”だ」と考えることをいう。

至極一般的な考え方だ。


「目的論」とは、

「あの企業にエントリーすらしないのは、エントリーしたうえで不採用とされるのを避けるため」
「あの子に告白できないのは告白してフラれるのを避けるため」

と言ったように、「○○なのは何かしらの“目的”を達成するためだ」と考えることをいう。

弱い自分にこそ原因が有り、弱い自分が逃げたいという「目的」を達成するために行動を選択していると考える「勇気」の心理学が、本書の唱えるアドラー心理学だ。

具体例を見ると分かる通り「原因論」は過去や現在の変え難い事実や出来事のせいにする他責な考え方だ。

変え難い事実に原因が有るので、結果は自ずと決まっているという半ば諦めのような考え方。

一方で、「目的論」はあくまでも自分の未来の目的を達成するために行動を選択しているという考え方だ。

過去や現在がどのようだろうと、目的のために行動を選択していくという考え方なので行動には制限が無い。

「目的論」的な考え方は、知らなければ気づけない。

「自分はこの容姿に生まれたから結婚出来ない」とか
「自分は貧乏な家庭に生まれたから大学には行けない」とか

「原因論」的な考え方を誰もがしがちだと思う。

でも、「目的論」で考えれば、どんな容姿に生まれようが、どんな家庭に生まれようが、どんな性格だろうが、どんな社会的地位だろうが、何かが出来ない理由にはならない。

どんな過去や現状だろうが、「目的」に向けて行動を起こせば良い。

どんな容姿も、家庭も、性格も、あらゆる過去も現状も言い訳に出来ない。

言い訳を一切許さない、厳しくも、大きな可能性を感じさせる。

そんな「勇気」の心理学なのだ。

僕はこの考え方で大きく成長したと思うし、自分で自分の人生を選択できているという実感を得られるようになった。

まだお読みになられていない方は是非一度お読みいただきたい。

頭をガツンと殴られたような衝撃を受けることだろう。

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