スキマチェンジ【連載台本・世にもになるまで書いてみた・あじふらいclassic85作目・全7話】
~あらすじ~
主人公は勉強が苦手な女子高生。
この日返ってきた数学のテストは赤点ギリギリ。
だが、友人の一人が満点を取っていた。
秘訣を聞くと、あるアプリを使っていたようで・・・
これまでの話はこちら!
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〇 教室
午前10時半ごろ。
チャイムが鳴り終わり、短い休憩時間が始まる。
主人公(女・女子高生・ショートボブ&メガネ)とその友人A(女・女子高生・黒髪ロングのクール系) まるで何もかも終わったかのような表情。
机の上にはテスト用紙。前の授業でテストが返却された様子。
一方、友人B(女・女子高生・ツインテールで童顔) そんな2人をよそ目に、歌を口ずさみながら次の授業の準備を進めている。かなりご機嫌。
さらに、Bの左横の席にいるのは友人C(女・女子高生・ポニーテールの清楚系)。イヤホンをしながら、スマホで音楽を聴いている。画面には歌詞。時折、口を動かしている。歌詞を覚えているようだ。
※ 席は教室後列の窓側2列。席順は時計回りでB→A→主人公→C
主 ・・・もうほんと最悪。
A んね。数学なんて全然わかんないっつーの。
主 それなー 大体ベクトルとかいつ使うのって感じだし~
A それなー (ため息)あーあ。またお小遣い減らされちゃうよ・・・
主 私も・・・ あーあ、バイトのシフト増やそっかなあ・・・
A てか何点だったの? 見せて見せて!
主 ちょ・・・ やだってば!!
主人公の抵抗むなしく、Aはテスト用紙を強奪。
A ・・・赤点ギリギリじゃん。やっば。
主 そういうあんたはどうなのさ!
今度は主人公が仕返し。Aのテスト用紙を奪い取る。
主 (鼻で笑って)全然変わんないじゃん!
A はぁ? あんたに言われたくないんですけど!
主人公とA 小競り合いを始める。
しびれを切らしたB 2人を止める。
B 2人ともやめなって! テストの結果で騒ぐなんてみっともないよ!
主 (Aと同時に)だって【Aの名前】が!
A (主人公と同時に)だって【主人公名】が!
B はいはい。ま、どっちもひどい点数なのは変わらない・・・
主 てかさ、そういうBはどうなのさ?
A 確かに! てか英語ってあんた苦手じゃなかった?
いっつも追試受けてたじゃん。どうせまた赤点だったんでしょ・・・
・・・え?
主人公とA 驚愕の表情
Aの手元のアップ。持っているテスト用紙の点数欄には花丸と100点という文字。
B 2人にドヤ顔。
B どう? すごいでしょ?
主 いやいやいや! これカンニングしたでしょ!?
A 絶対そうだよ! あんたが100点なんて取れるわけ・・・
B ちょっと~ 2人とも失礼過ぎない? 私だってがんばれば・・・
主人公 答案用紙の異変に気づく。
主 ・・・・・・ちょっと待って。【Bの名前】ってこんな字だった?
B (小声で)あ。やば。
A 言われてみれば・・・ もっと丸文字だったような・・・
ねぇ。やっぱズルしたでしょ!? 白状しなさい!
A Bを問い詰める。
B いやぁ~ ばれちゃったら仕方ないか。
実はこんなアプリ使ってたの!
B Aと主人公に自分のスマホを見せる
画面に映っているのは「スキマチェンジ」のホーム画面。
主 (不思議そうに)スキマ・・・ チェンジ・・・?
再び「スキマチェンジ」の画面。
タイトルテロップ『スキマチェンジ』