1年A組 正直先生 【創作台本・世にもになるまで書いてみた・あじふらいclassic・全5話】
~あらすじ~
新しい学校に異動して3ヶ月。
主人公・オノは1つだけ職場に不満が。
それは同僚たちが全員「正直」すぎて・・・
これまでの話はこちら!
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○ 学校・廊下
職員室の看板のアップ。
○ 職員室
続けて時計のアップ。時刻はもうすぐ5時。
職員室では多くの教員達が仕事中。テストの○付けをする者や、書類制作する者など様々。
主人公・オノ(男・30代半ば) 帰宅準備を終え、5時になるのを待つのみに。
オ (心の声で)もう5時だし、帰っても良いよな。
オノ 席を立ち、職員室を出ようとする。
オ ではお先に失礼・・・
後 ちょっとオノ先生! まだ16時57分ですよ?
定時に上がるのはいいですが、ちゃんと17時まで待って下さい!
オ ・・・すまん。
オノ 不服そうに着席。
後輩教員(男・20代前半・体操のお兄さん系) 学級日誌に赤ペンで長文のメッセージを書く。
オ 良くやるな。返事なんてスタンプでいいだろ。
後 何言ってるんですか! 生徒達が一生懸命に書いたんです!
それに応えるのが教員としての行動じゃないですか!
オ ・・・・・・お前、疲れないか?
後 疲れませんよ! なんでそう思うんです?
オ 【後輩教員の名字】先生は真面目っつーかさ・・・
正直すぎんだよなぁ。
後 いやいや、正直に生きるってのは教員として当たり前ですって!
この学校の校訓にもそう書いてあるじゃないですか。
職員室に飾られた校訓 その内の一つに「正直」と書かれている。
オ ・・・そうなんだけどさぁ。。。
周りの教員達。
男性教師 きちんと教科書や参考資料を見ながら、授業プリントを作っている。
女性教師 保護者に電話中。目の前に本人がいないのにも関わらず、誠心誠意対応している。
主人公 そんな同僚達を見てため息をつく。どこか居心地の悪そうな表情と共に。
校訓のアップ
タイトルテロップ『1年A組 正直先生』