誰でもよかった 【創作台本・世にもになるまで書いてみた・あじふらいclassic・全3話】
~あらすじ~
突然リング上に連れて来られた主人公。
訳も分からずに、主人公は「100人抜き」をさせられることに。
しかも対戦相手は皆強敵揃いで・・・
これまでの話はこちら!
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○ 取調室・出入り口
取調室の看板カット。
続けて、取調室の扉カット。扉が開き、屈強な男2人が主人公(20代男性・細マッチョ系) を担ぎ、どこかに連れ去ろうとしている。
主 おい! 離せって! どこ連れてくんだよ! おい!! 答えろ!!
主人公 手足をバタつかせ抵抗するも、糠に釘。そのまま連れ去られる。
○ 格闘技場・リング
観客席に誰もいない格闘技場。リング上以外に照明もほとんど当たっておらず薄暗い。
試合終了を告げるゴングのSE。
主人公 リングの床に仰向けで倒れている。息も荒い。ユニフォームには大きな黒文字で35番と書かれている。
対戦相手(ムキムキの黒人男性・イメージはボブサップ) 満足そうにリングから降りていく。
スピーカーから謎の人物(ボイスチェンジャーで低音ボイスに加工済み)の声が流れる。
? おいおいどうした35番。最初の頃の威勢はどこにいったんだ?
倒した相手はたった2人。それも男子小学生とよぼよぼの老人だけw
やはり「武器」がないと、お前は雑魚なんだなw
主人公 謎の人物の声にカチンと来たのか、おもむろに起き上がる。
主 ・・・うるせぇ! 次のヤツ出てこい!
主人公が挑発した瞬間、出入りゲートから炭酸ガスが噴射。炭酸ガスの奥から強そうな空手家が現れる。
主人公の表情カット。怖さと闘争心の入り交じった目つき。
ゴングのカット。バチで叩かれ、試合開始の音が響く。
主人公と空手家が構えたままジッと動かない。緊迫する空気が流れる。
主人公 やや体が震えている。
主 ・・・やぁ!
主人公 弱々しいパンチを繰り出す。当然、相手の空手家はかわす。体勢を崩されたところを空手家は見逃さず、蹴りをお見舞い。
主 うっ・・・
主人公 避けることができず、まともに食らい、リング上に倒れる。
ゴングのSE。