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石見家にご注意を! ①/全6話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・129作目】
これまでの話はこちら!
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○ マンション・駐輪場
夕方。
主人公(女性・30代前半) 自転車を停め、子どもと手を握りながら、自宅マンションまで向かっている。
子 きょーね~ せんせーとおにごっこしたの~!
主 へぇ~! いいね~!
子 でしょ~!! ぼく、さいごまでにげきったんだ! えっへん!
主 わー かっこいいね~!
仲の良い親子の会話が続く。
マンションの大家(50代後半・主婦) 優しそうな笑顔を浮かべながら、主人公親子に声をかける。
大 あら~ 【主人公の名字】さん、こんにちは~
主 あ、大家さん、こんにちは~
子 こんにちは!!
大 あら、ちゃんと挨拶できて偉いわね~
子 えっへん! わたしえらいもん!
主 ははは・・・
(恐縮しながら)す、すみません・・・ すぐ調子乗っちゃうもので・・・
大 いいのよ~ 元気があっていいじゃない!
(思い出したかのように)そうそう、ここのマンションはもう慣れた?
主 慣れました~ 色々と教えていただきありがとうございます。
大 良かった~
また困ったことがあったら何でも言ってね! じゃ私はこの辺で~
隣人 主人公親子の元から離れていく。
主 (一息ついて)じゃ、おうちに戻ろっか。
子 うん!
そんな2人の近くを、マンションから出てきた若い女性・石見(20代前半・金髪)が通る。
石見 上下共にジャージ姿。
子 (若い女性に気付き)おねーさん、こんに・・・
主人公 子どもの顔を塞ぎ、若い女性に背を向ける。表情はどこか納得いってない様子。
大家 笑顔だったのが一転、険しい表情に変わり、若い女性と目を合わせないように、背を向ける。
子 (口を塞がれ)ん~ ん~
若 ・・・・・・。
若い女性 怒ることもなく、通り過ぎていく。
主人公 完全に通り過ぎたのを確認して、子どもの顔から手を離す。
大家 無言でその場から立ち去ろうとする。
子 ぷは~! ママくるしかったよ・・・
主 ごめんね・・・
子 ねぇ、どうしてあのおねーさんと喋っちゃダメなの?
主 そ、それは・・・
ダメなものはダメなの。ごめんね。
子 (やや拗ねながら)・・・は~い。
主人公親子 自宅に向かう。
若い女性の表情カット 無視などどこ吹く風。というかスマホに夢中で気付いていないだけにも見える。
マンションの外観カット。
中央に白字のタイトルテロップ『石見家にご注意を!』
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