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ワインBar ②/全5話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・135作目】
前回はこちら!
これまでの話はこちら!
おつまみ3種盛りが乗った皿のアップ。左から茹でウインナー(濃い黒色)・ミックスナッツ(カシューナッツ・アーモンド・ピスタチオ)・ドライフルーツ(プルーン)。
主人公 ソーセージを一口食べる。
主 このソーセージってレバーで作ってるんですか?
バ いいえ。こちら「ブラッドソーセージ」でございます。
主 ブラッド? え、血で作ってるんですか?
女 ・・・そ。ウインナーの中に家畜の血を入れてる。
主 へぇ~
主人公 また一口食べる。
女 ・・・・・・アナタはいける口なのね。
主 え? あぁ、はい。僕、結構レバー食べるんで!
女 ・・・・・・・・・あっそ。
女性社員 手前の皿からジャーキーを1枚取り、ワインを一口飲む。
ジャーキーのアップ。板状に薄く切ったタイプ。
主人公 ジャーキーが食べたいのか、じっと見つめている。
女 ・・・・・・食べたいならあげるけど。
主 その言葉待ってました! では1枚・・・
主人公 先輩社員のジャーキーを1枚取り、一口食べる。
主 うっま! 絶妙な塩加減に、カリカリとした食感。それに・・・
女 ・・・食レポいらないから。
主 すみません、つい・・・ あまりにも美味しかったもので・・・
ちなみに、何肉のジャーキーなんですか? 牛肉ではないような・・・
女 (ぶたとだけ聞こえるように)・・・・・・・・・ぶた。
主 豚? あ、じゃあ「ポークジャーキー」ってことですね!
(ポツリと)初めて食べたなぁ・・・
女 ・・・・・・そりゃ、ここでしか出してないから。ね?マスター?
バ はい。当店限定の「ジャーキー」でございます。
主 あの、作り方って教えていただいたりとか・・・
バ 申し訳ございません。門外不出なもので。
主 ですよね~ あ、ワインもう1杯ください! 今度は甘口で!
バ かしこまりました。
バーテンダー 辛口のワインを取りに、店の奥へと入っていく。
主 そういえば、部長は大丈夫なんですかね。
ここしばらく休んでるじゃないですか。
○ 主人公と女性社員が働く会社・オフィス
部長のカット。かなり恰幅が良い。シャツは今にもはち切れそう。
○ バー・店内
2人の背中越しのカット。ワインを飲みながら、部長の話で盛り上がっている。
女 ・・・・・・そうねぇ。
主 噂で聞いたのは、入院中ですって・・・
女 ・・・・・・見るからに不健康そうじゃん。あの人。
主 ですよねぇ。
それに、飲み会でよく言ってたじゃないですか。
「俺の血は酒でできている!」って。
そりゃ体壊しますよ・・・
健康診断の数値が悪かったってぼやいてましたし・・・
主人公のワイングラスのカット。
女 ・・・フッ(鼻で笑う)。
主 ちょっ、先輩なに笑って・・・
(気付いて)僕は大丈夫ですからね!?
めっちゃ数値良かったので!
女 ・・・知らんけど。
バーテンダー 店の奥から、ワインが注がれたグラスを持ってくる。
バ お待たせ致しました。
ワイングラスのカット。先ほどのワインと同じく、濃い赤。
主 ありがとうございます。
(ワインを一口のみ)あ、やっぱワインによって違いますね!
1杯目よりもさらりとしてて、飲みやすいですね~
主人公 2口目・3口目とワインを飲んでいく。よほど気に入った様子。
女 ・・・・・・飲み過ぎないように。
主 わかってますよ~ 部長とは違うんでw
あ、おかわりいいですか?
主人公 バーテンダーに同じワインのおかわりを頼む。
※ ここでCMタイム。
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