トランク様　【世にもになるまで書いてみた・あじふらいclassic69作目・全5話】

～あらすじ～
車を修理に出し、しばらく代車生活を送る主人公。
その車には「トランク様」という守り神？がいて･･･

これまでの話はこちら！

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〇　車内

　主人公　夜中にドライブ中。乗っているのはセダンタイプの自動車。
　深夜ラジオを聞きながらストレスの解消中。
　
　赤信号で一時停止し、バックミラーで後部座席を確認する。
　中央のアームレストが倒されている。

主　（ため息）･･･やっぱいねぇか。

　青信号になり、再び車を発進させる。
　主人公の語り

主　（語り）車を修理に出し、明日まで代車生活。
　　普段乗っている軽自動車より快適だし、正直返すのが惜しい。
　　だが一つ。返却する前にどうしても知りたいことがある。
　　それはこの後部座席。いや、その奥にいる「トランク様」の正体だ。

　後部座席とトランクルームを繋ぐ「ふた部分」のアップ。
　タイトルテロップ『トランク様』

〇　自動車ディーラー・店内

　主人公の語り

主　（語り）「トランク様」を知ったのは2週間前のこと。

　若葉マークを付けた店員　主人公に代車の説明中。
　先輩店員は若葉マーク店員の横に座り見守っている。

若　説明は以上となります。なにか質問はございますか？
主　いや･･･　特にないです。
若　かしこまりました。ではこちら代車の鍵となっております。
主　ありがとうございます。
若　では代車までご案内いたしますので･･･

　主人公と若葉マーク店員　立ち上がり、駐車場に停めてある代車に向かおうとする。

先　ちょっと待った。〇〇君。「トランク様」の説明した？
若　あ･･･　すみません。してませんでした･･･
先　あーそうか･･･　
　　（声色を変えて）お客様～　今回ご乗車いただく代車なのですが、
　　一つ説明事項がございまして、もう少しだけお時間よろしいですか？
主　わかりました･･･
先　では代車に向かいましょうか！　

　主人公と店員たち　代車に向かい始める。

主　あの･･･　もしかして曰くつきじゃないですよね？
先　いえいえ！　そのようなことではございません！　ご安心を。
主　はぁ･･･　というか「トランク様」って何ですか！？
先　それはですね･･･

　先輩店員　主人公に説明しながら店を出る。
　主人公　話を聞きながら店を出る
　後輩店員　ただただ2人についていく。若干めんどくさそうに。