【今日の短歌】令和5年6月21日
あなたなら優しく教えてくれそうでふたりがちゃんと消える方法
どうしたらいいの私は慕わしい人は誰しも自殺ばかりで
いずれも技巧を用いて意識的に作ったものではなく、抱え続けた思いが心からそのまま歌となってあふれ出たような、自然に生まれた作品です。
第一首は、決して自暴自棄に陥った不健康な歌ではありません。絶望ではなく希望の、死ぬためではなく生きるための歌です。
これは、様々の意味で限りある存在である人間が、人間に対して行うことのできる、一つの究極的な救いではないかと真剣に考えます。
誰にとっても切実な主題であるはずの愛において本当に誠実であるとは、このようなことをいうのではないでしょうか。
このような解説がくどくどしく思えるほどに、歌の真意を直ちに感じ取って下さったような方が、わずかでももしいらしたら、とても嬉しく思います。
第二首は題詠。「歴史上の人物」という主題について詠みました。これは、幼い頃から歴史に親しみを抱いてきた私に、時を経るほどに強く、ひんぱんに襲いかかる実感に他なりません。
私に魅力をお感じ下さるそのお心を、もしサポートとしてもお伝え下さいましたなら大変幸せに存じます。体質上、生きるために私にはどうしても日々必要な、保険適用外の医療を含め、制作に充当させて頂きます。より美しい作品、演奏をご披露することで、頂戴したお気持ちにきっとお応え致します。