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「かんたん!美味しい!元気が出る!ナシゴレンランチのすすめ」

朝夕の空気はグッと涼しくなり、少々湿気を孕みつつも、頬をすり抜けるのは完全に秋の風。
とはいえ、まだまだ続く厳しい残暑。

この夏は全国的にも記録的な猛暑となり、その影響は我が家の日々の食事にも現れていた。

毎年夏になると、普段は週1のスパイスカレーランチが夫のリクエストにより週2になっていたのに、今年に限っては

「今日のお昼何?」
「カレー」
「うーん・・・この暑いなか、さらに汗かきたくないなあ」

と食傷気味の夫。

私が大好きなガパオライスやフォーはあまり好きでないという夫に、ダメ元で作ってみたナシゴレンがなぜか大ヒット!

自身の仕事がたいへん忙しいため、ランチは30〜40分以内に準備できるメニューでローテーションしているのだけれど、ナシゴレンも30分程度でスープとセットで完成できるので、カレーのように全身スパイスまみれになることもなく、私的にもとてもありがたいメニューなのである。

ナシゴレンというと、ガパオライスと同様に仕上げに目玉焼きを乗せるのが一般的だけれど、私のオリジナルレシピでは、中華料理の要領で、フライパン(または中華鍋)一つで先にふんわり半熟スクランブルエッグを作ってボウルに戻し、仕上げにさっと混ぜ合わせるスタイル。
別のフライパンで目玉焼きを作らずに済むので洗い物も減るし、時短になるし、何よりも、ムラなく具材の旨みが絡んだふんわり玉子も美味しくて、目玉焼き乗せスタイルより断然美味しい!
(個人の感想です)

ナシゴレンにも色々なレシピがあるが、私の個人的ベストバランスはこのオリジナルレシピ。

パクチーはなくても美味しいけれど、あったほうが3割り増しで美味なので是非添えてどうぞ。

材料(二人分)
【ナシゴレン】
・ジャスミンライス 1+0.2もしくは0.25合
・海老(大サイズで)6〜8尾 ※ブラックタイガー、バナメイ、天然どれでもOK
・鶏もも挽き肉 150〜170g
・玉ねぎ 中サイズで1/2個
・ピーマン 1〜2個
・パプリカ 1/2個 ※赤の方が栄養価は高めだが、黄でももちろんOK
・ニンニク 1かけ
・玉子 Sなら3個、Lなら2個
・レモン 1/2 ※4等分にカットする
・米油 適宜
調味料
・塩、胡椒 適宜
◎トマトケチャップ 大さじ1
◎シラチャーソース 大さじ2
(チブギスのオーガニックシラチャーソースがおすすめ)
◎ナンプラー 大さじ1
※◎は混ぜておく

【スパイシースープ】
・水 700ml
・無添加鶏がらスープ(顆粒) 小さじ2
・大根 輪切りで3cm程度
・人参 中サイズ 1/2本
・セロリ 10cm程度
・オクラ 3〜4本
・ズッキーニ 輪切りで3cm程度
※具材は他に長ネギ、じゃがいもなど冷蔵庫の残り野菜を適当に組み合わせてOK。
オクラはとろみもついて美味しいのでぜひ。

1.ジャスミンライスを気持ち水分少なめで炊く。
2.スープ用の具材は全て1.5cm程度の賽の目切りにしておく。
小鍋に700mlの水と、大根と人参を加えて中火にかける。
3.海老は殻をむき、背わたを取って2枚におろし、塩少々を入れたひたひたの水でもみ洗いし、水気を切っておく。
4.玉ねぎは粗みじん切り、ニンニクは包丁もしくはクラッシャーでみじん切りに、パプリカとピーマンは1.5〜2cmほどの賽の目切りにする。
5.卵をボウルに割ほぐしておく。
6.大根とにんじんに火が通ってきたところで、顆粒の無添加鶏がらスープと、オクラ以外の具材、セロリやズッキーニ等を投入してひと混ぜし、引き続き中火で煮ておく。
7.フライパンを火にかけ、米油大さじ1程度を熱したら、卵を投入、空気を含ませるようにふんわり半熟にまとめたらボウルに戻す。
8.同じフライパンで米油大さじ1とニンニクみじん切りを熱し、香りが出たら玉ねぎを投入、半透明にしんなりしたら真ん中の方に寄せ、鶏もも挽き肉はそれを囲むよう縁に粗めにほぐして(←塊感を残すのがポイント)強火にかけ、まわりが白っぽくなり焦げ目がつき始めたらひっくり返して木べらで少しほぐし、パプリカを投入。
9.8の具材をざっくり混ぜ合わせたら、再び中ほどに寄せ、それを囲むように縁に海老を並べて焼いていく。海老のまわりが白っぽくなり軽く焦げ目がついたら裏返していき、ピーマンを投入、フライパンを振りながら全体を混ぜ合わせる。
10.9の海老に八割がた火が通ったら、全体に塩と胡椒を振る。
我が家は粒の岩塩(ピンクソルト)と粒胡椒をそれぞれミルで振るのですが、それぞれ11〜12回ガリガリっとやります。
11.10でひと混ぜしたら、炊き上がったジャスミンライスを投入し、中華の炒飯の要領でフライパンを振り、具材と混ぜ合わせる。
具材とライスが混ざったら、混ぜ合わせた◎の調味料を回しかけ、更にフライパンを振って馴染ませる。
12.11で全体が馴染んだら、ボウルに戻したスクランブルエッグを投入し、火が通り過ぎないよう、できるだけ玉子のふんわり感を潰さないよう手早く全体を混ぜて、火を止める。
13.オクラ(産毛とガクを取って1cmほどの輪切り)を小鍋のスープに投入、強火にして1、2分火を通す。ここでセロリの葉を刻んで入れるのも良い。
火を止め、粗挽きの胡椒をひとつまみ振るか、ガリガリっと5回ほどミルで挽いて加える。
14.洗って水気を切ったパクチーを刻んで、レモンをカットし、お皿に盛ったナシゴレンに添える。
15.スープをよそえば、夏バテ予防&夏バテ解消にぴったりな、ほんのりスパイシーランチの出来上がり!

低カロリーながら肉に匹敵するタンパク質を含む海老は、疲労回復や貧血防止にも役立つビタミンB12や、コレステロールを減らし心臓や肝臓の機能を高めたり高血圧予防、血糖値を下げるインスリンの分泌促進に役立つタウリン、抗酸化作用があり細胞の老化を防ぐ効果の高いセレンなどビタミン・ミネラルも豊富な食材。
プリン体も含むけれど、毎日大量に食べなければ問題ありません。

この海老に、ビタミンB群や鉄分、ビタミンKを豊富に含む鶏もも肉と、玉ねぎ、ニンニク、ピーマン、パプリカに玉子を組み合わせ、リコピン豊富なケチャップとマイルドな辛味の万能チリソース・シラチャーソースとナンプラーで調味すれば、旨味・甘味・辛味・酸味とバランスの取れた程よいスパイシー感。
同じく疲労回復に効果抜群なクエン酸たっぷりのレモンを絞れば、暑い季節でもスルスル、モリモリ食べられてしまう、夏にぴったりなランチセットの出来上がり。

ついさっぱりした生野菜のサラダを添えがちなところを、敢えて体を冷やさない根菜など野菜たっぷりのスパイシースープを組み合わせたこのランチセットを週2で食し、この夏はバテる気配ゼロで乗り切りました。

ちなみにこのスープは、私が浅草橋のメーカーに勤務していた頃、近所にあったお気に入りのタイ料理店『パヤオ』で提供されていたランチのサイドメニューのスープを自己流にアレンジしたもの。
大根、人参に青ネギと小さな挽き肉のお団子が入っていたのがオリジナルだけれど、私は更にセロリやズッキーニ、オクラなどを加えてビタミン・ミネラル倍増レシピに改良。

こればかり食べたがる夫は、毎回飽きもせず
「美味いなあ。本当、何回食べても美味いよコレは」
と呟きながら食している。

私は実は中華の炒飯が好きでなく、外食でも自分から選ぶことはないのだけれど、このエスニック炒飯は確かに全然重くなく、サラリと平らげてしまう。

「令和の米騒動」とやらはTVの報道で知ったものの、我が家の食卓には1mmも影響なかったのは、夕食に主食を摂らないことに加え、今夏は冷や汁の時くらいしか日本のお米を食べなかったからであろう。

本当はもっと早く、盛夏の頃に公開したかったものの、仕事が多忙すぎてそれどころではなかったので、このタイミングになってしまいました。

でも!
今年は残暑も長く厳しいようなので、この夏はそうめんやざるそばなど炭水化物や果物、生野菜ばかり食べてお疲れ気味だ〜という体の疲労回復にも効果抜群なナシゴレン、ぜひ取り入れてみてください。

今夏はこのナシゴレンを週2、3回と、冷や汁、すだち素麺(もしくは蕎麦)、担々麺、韓国冷麺(我が家では3月末から始まり9月まで)に、夏野菜をこれでもかと入れ、タマリンドの酸味を効かせたネパール風カレー、旬のとろカツオ丼のローテーションでした。

冷や汁は中盤で温玉乗せて味変するのが我が家流。
担々麺は、青菜よりザク切りレタス乗せが断然好き!

秋の味覚が楽しみだなあ。


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