メンタルクリニックを受診する際の流れ
今回は、メンタルクリニックを受診する際の流れについて説明していきます。
※筆者は精神医学、臨床心理学いずれにおいても専門家ではないのでご了承ください。
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初診予約
メンタルクリニックを受診するとなったらまずは初診予約が必要となります。
予約の際には通いやすさや医師の持つ資格(精神保健指定医や精神科専門医)、クリニックの雰囲気等をチェックしておくと良いと思います。
また予約の時点で主な困りごと(主訴)を聞かれることがあるので簡単にまとめておくことを推奨します。
一般的なクリニックでは予約後すぐに受診できるかと思いますが、メンタルクリニックはどこも混雑しているため事情が少し異なります。
実際に初診を受けられるのは予約をしてから1ヶ月以上先であることが珍しくありません。
すぐ初診が取れるようなクリニックは眉に唾をつけるべきでしょう。
初診
初診では30分以上ほど話すことになります。
主訴、現病歴、症状、生活歴、家族関係、既往歴、嗜好歴などを聞かれるのであらかじめメモしていくと良いでしょう。
そして何らかの疾患であると認められれば薬を処方されます。
もちろん主治医から薬の説明を受けると思いますが、実際に口頭の説明だけでは不足することもあると思うので書籍やインターネットで薬について調べると理解が深まります。
社交不安症の場合はまずSSRIという種類の抗うつ薬を処方されるかと思います。
私が最初に処方された薬はフルボキサミンマレイン酸という抗うつ薬でした。
抗うつ薬は効果が現れるまで数週間かかるため自分の体質にあった薬を見つけるまで何ヶ月もかかります。
問診が終われば次回の予約をし、薬を受け取って終了となります。
2回目以降
メンタルクリニックではしばしば待ち時間が長いことが話題となりますが、待ち時間はクリニックによって異なるようです。
私のかかりつけのクリニックでは時間通りに診察を受けることができるのですが、場所によっては数時間またなければならないこともあるようです。
2回目以降の診察では、生活の様子や薬の作用・副作用について話していくことになります。
(※メンタルクリニックは基本的に薬物治療を行う場所であり、ほとんどのクリニックではカウンセリングが受けられるとは限らないことに注意)
その他、生活上のアドバイスを貰うこともあります。
どんな仕事やバイトがいいか話し合ったり、福祉サービスについて情報を提供してもらったりもすることもあります。
生活上の工夫
飲み忘れ防止
薬を飲む期間が長くなるため、しばしば飲み忘れてしまうことがあります。
薬の飲み忘れを塞ぐ工夫として、薬のシートに予め日付を書いておくことが最もシンプルで簡単かと思います。
生活記録
薬の効果を知るために睡眠時間や食事などの簡単な生活記録を書いておくといいと思います。
食欲や睡眠障害などの兆候がわかりやすくなります。
独学
実際のところ(具体的な数字は見つけられなかったのですが)社交不安症は薬だけではなかなか改善しない人も一定数います。
またメンタルクリニックの診察は5分診療と言われるように時間が短いことが一般的です。
そのため社交不安症について知るために独学も必要となるでしょう。
恥ずかしい話ですが私は薬を飲み始めてからしばらくの間はサボっていました……。
まとめ
以上、メンタルクリニックを受信する際の流れについて解説しました。
この記事を読んだ方が少しでもクリニックに対する恐怖心が和らいだと感じてくだされば幸いです。