大野俊三という大鹿の記憶
あの頃、秋田豊は右サイドバックだった。センターバックには柔軟な奥野僚右と剛健な大野俊三が君臨していた。
奥野と大野のコンビは安定感抜群だった。1993年、鹿島アントラーズの最終ラインの輝きは金色だった。
根岸誠一の怪我で完全にチャンスを掴んだ大野、ハンス・オフトに見出されてドーハ組の22名に滑り込む。鹿島アントラーズからは黒崎比差支と大野俊三が決戦の地に向かった。
直前のスペイン強化合宿、大野の出来は散々だった。大野に与えられた背番号の22という数字がオフトの葛藤を表して