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20250203「億年の零秒」

わたしの糸を編んで
少しずつ伸ばして行く
いつものように準備して
いつもと違う気分であっても
その先へと移っている
どこまででも繋ぎ
あらゆる方向へと結びつけ
それとこれ
あれとどれ
見つけられないもの
見つけやすいもの
それらを考慮して
あるいは適当でも構わない
連綿と続くものたち
重なり合って捩り合う

細くて千切れそうなものも
そのまま宛てがう
寄り添うように
そしてまた離れる
どこへ行ったのか
どこまで行ったのか
忘れた記憶を呼び寄せ
また違った様相を示し
これからのことを案じつつ
一本を引き
見えないくらいに
少しずつ移動している
年間の1秒を蓄え
億年の零秒を重ねる
思いの重さを前へと動かす

あなたの糸を合わせ
わたしたちを導いては
思いもしない所まで進んでいる
そっちでもなければ
あっちでもない
けれど進まざるを得ないのなら
新しい道を導いておこう
ゆっくりと轟音を消音し
見えないくらいに
もう現実化している
振り向きざまに声をかけ
さよならを言いながら
初めましてと言ったりして
糾うように捻れて
既に行きたい所へ移項している

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snufkinsmile
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