20241109「遠いわたし」
夜の間に深く落ち
知らない所に立っている
場面ごとに流れて行き
どうしてそうなるのと思っても
現実のような夢を見ている
どれもが本当の所で
それが夢の世界と言うならば
本当かなって
でたらめだらけでも
そういうことにしておこう
見たものが見えるのなら
それはきっとわたしのこと
眠っているのに動いている
じっとしてられない現実のこと
耳を澄まし
小さな物音を探している
みんな眠ってるのだろう
それでいて確かに心音を響かせ
所々で何かを動かせ
回転音を届けて来る
息を密やかに
呼吸しながら
眠ってるのか起きてるのか
その交互を募らせて
明るくなるのを
待っている
冷たい空気で
もう少し眠ってもいい
眠りつつ覚醒し
知らない物ごとを混ぜながら
別の物語を見ている
全部がどこかからの断片で
組み合わせられた編集の仕事
意味がないくらいに
意味があって
それをどう捉えつつ
捉えられないものまでも
自分の中に既に在ることを
どこかで気付いている
遠いわたしを呼んで
帰って来るのはいついつかのそれ
もうすぐ夜明けが準備している
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