20240219「帰りの道を歩く」
どこかのお店に入り
御免ください
こんにちは
どれどれと眺め
一番高いものと
一番安いものを選んで
でもそのどれも買わない
わたしが欲しいのは
きっとそれじゃないから
そこでわたしを見つける
見当たらないわたしは
どこにいるのかを
探している
似たようなわたしもあるし
いつかの自分だったかもとか
それぞれを手にして
また放す
さよならの連続
それでいてまだ探している
どうも気になってしまうのもあって
しばらくに見入って
何がそうさせるのか
何に反応しているのか
わたしに問う
あれこれの中から
それを選ぼうとしているけれど
きっともう要らないものかもしれない
既にわたしにあるのなら
それを認めてそのままでもいい
けれどどうしても惹かれてしまうのなら
そのわたしはいつの日かまでは持続して
忘れる頃には
いついつにどこどこで買ったのか
それさえわからなくなるまで
わたしのそばにいるのでしょう
連れ帰った物ものたちで
わたしはもう一度
違うわたしで居られるでしょう
どれもが失われても
どこかの記憶として
まだ残っている
確かにそうだったと
思い返すのもそんなにないけれど
無いならないで
わたしを続けよう
どれもが崩されるのなら
また作ればいい
草庵を組んで
雨露を凌ぎ
一服の茶を飲もう
柴刈りに行って来て
汲んできた水沸かし
一緒にいただこう
どんな出来事があったのか
お互いが話し合い
知見を知って
しばらくそこに佇む
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