20250125「点描の唄」

それぞれが脈を打ち
知らない誰かも
同じような速度で
動いている
ここに居て
どこかを想い
出来ることをしている
何をしているのと
聞いてみたいものだが
詳しくは自分のことだが
よく知らないのだろう
生きている不思議さを
どのくらい持っているのか
わたしのことは
一旦置いておくことにする

食べられるものを食べ
食べられないものは
わたしではないかもしれない
絶え間なく循環する
それぞれは
砕かれ壊し
綯い混ぜに微睡み
変化の波に乗っている
天候を考慮しつつ
また雨霰
小さな熱を保持して
冷たい水を汲んで
ひとくち含ませる
得られたのはその他諸々
言い訳のない存在で与えられる

どこに行っても
あなたはあなた
わたしたちのことだとして
それぞれに対処しながら
誘惑の空を見上げ
次には満天の地底を這っている
うごめく混乱と猜疑で
はぐらかされるが
いいこともあるのだろうと
そう思っている
鮮やかな天際まで手を伸ばし
転げてはその彩りをまぶし
季節の時候を繋ぎ
自然点を映し
点描の様子が彩られている