20240421「朝の呼吸」
目を瞑って
静かにしている
呼吸を整え
ひかりの強さと弱さ
美味しいのかそうでないのか
空気を取り込み
また吐いて
わたしのどこかを
意識している
聞こえる物音
どこかで誰かが
そして鼓動さえ
大きくなって
これからと今までを
自分に聞いて
それでいて止まっているようで
何かが動き始めている
わたし経由の物ものとして
経験した何ものかを既に持ちつつ
離してもいる
取り込んだそれらを整理して
また戸棚を開ける
ここに在って
そこにも在る
それでいて忘れたものさえ
きっとまだ残ってると
そう思えるくらいに
わたしは静か
そんな時もあった
いやそんな時はなかった
どちらもいいとして
再度遠くを聞いている
身体の出来事を類推して
今朝のことを進めよう
なだらかな時間を横に
含まれた意味の欠片
音の出ないスピーカーを前にして
鳥たちの声を聞く
どれもが汚く
どれもが綺麗
わたしの判断では
双方に別の光が指す
とりとめない日常さえ
かなわない何かを案じ
そろそろと動かしつつ
じっと耐えては
それらを放つ
そこに着くまで探求して
あり得なかった一瞬を収め
記憶のどこかにしまっておこう
目を開ければあなたがいるのだろう
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