20231209「ゆりかごの練習」
夢の中で流し
揺さぶられたら
目が醒める
それぞれの振る舞いで
かき混ぜられる現象を
あれよという間に過ぎて行く
どうにかここに居て
離れられないものや
それでいてどこにでも行けるような
そんな眠りを抱えつつ
現実を送る
最中であり過程でもあり
ふとした停滞で
休みつつも眠る
いつに醒めていても
それ自体を捉えられずに
解ける邂逅に任せてみる
一瞬忘れ次の一瞬われに返る
そんな時々で
一日を進ませている
口に含んだ水を巡らせ
口に含んだ生き物たちをいただく
わたしもまた何かしらに含まれ
崩されつつ別の構築に組み込まれるだろう
範疇の中に既に揃う現状の面子
空腹を抱えながら
次の狩場を探しながら
誰彼に聞いてみて
足りないものを施す
余剰分をお任せして
いつになるかまで
知らないふりして
そのままに進ませる
気づきの延長では
どこかで交差するその一点で
もう一度出会えるのだろう
それが夢の中でもかまわない
白んだ朝と横たえる夕の間
静々と変化するその様を
お互いに見つめていよう
眼差される注視を受け
それが何なのかを思う
勘違いだとしても
関係性の網目の途中で
どうしても出会うとするなら
せめてもの佇まいを注力して
余剰を稼いでおこう
足りない分はそれで補い
新たな手法を考案して
古びた作法を改定しよう
獰猛な咆哮が届いたら
すぐにでも反応させ
逃げたら逃げたで
戦えば戦えど
状況は集中を募る
時を弛緩させ最中の項目を詳らかにして
呪文でも唱えておこう
すぐに消え去り
既にもう居ない
ゆりかごの練習を再開させる
いいなと思ったら応援しよう!
読んでくださってありがとうございます!サポートいただいた分は、noteの他のクリエーターのサポートに使わせていただきます😁