20241031「見えないものまでも」
ひと手間かけて払う
見えないようでも
そこに在るから
細かなほこりを取って
新鮮なそれを見出す
同時にわたしも
そうなるだろうと勝手に思い
同時に連結させる
風に吹かれ
漂う景色を同等にして
気づく方向を見ている
雲が流れるのだから
その雲に乗って
流れて行こう
ざわざわと同乗しても
いいとする
汚れたから
もう一度洗い
同じような形で
素肌に通す
くたくたになったとしても
同時に馴染んでいるのだから
それもわたしのひとつ
柔らかさが熟れ
もうひとつのわたしは
分身のように分かれつつ
同着として
そのラインに着く
ぎりぎりの所で負けてしまうが
選んだのはわたしの方
数ミリの間に
また細かい隙間を通っている
捨てられた汚れを
誰かが受け取り
要らないとしても
どこかでどうにかして
存在の意味を変換し
無きものとして扱いながら
その残滓をもどこかへ眠らせている
いついつかの所まで保持し
忘れた頃にもう一度蘇るのだろう
つけを持つのはわたしの方
いつかの誰かの物語を継ぐのもそう
間合いの距離感を遠近させ
繋ぐ糸を凍らせて
灼熱の炎で千切っている
それぞれの時間を蓄えて
また誰かが開こうとしている
いいなと思ったら応援しよう!
読んでくださってありがとうございます!サポートいただいた分は、noteの他のクリエーターのサポートに使わせていただきます😁