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20240527「5月の風」

5月の風に誘われて
ふらふらしつつ
方々を見る
誰彼の顔を見て
また挨拶する
どれもが偶然で
どれもが必然
頃合いの中で
模索しつつ
何かが零れる
強めの風が吹き
飛ばされないように
掴まる
もう出会わないとしても
その時だけは
ありがたいとして
何かを受け取っている

どれもが新鮮で
どれもが違う
わたしもまた
そうなのだろう
既に変わっているのは
いつものこと
砂煙のあと
塗されたそれらを払い
新しく更新させる
それぞれが持っているもの
それぞれが隠しているもの
知りはしないが
そうなのだろうと
ひとり合点する
風に乗って
ひと煽ぎ
またくるくる回って落ちてくる

推測の彼方
謂われないごまかし
残るものとそうでないもの
どこかに沿ってまた拾う
何が引っかかり
何を忘れ
大事なことを選んでもいる
必要なことや
好きなこと
在って欲しいけれど
それを持てはしないものを
既に持っている
それらを抱え
移動して足跡を残す
また風雨を以って
それらを消し
また新たな土が生成される

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