BILLY JOELの『ピアノマン』は人生を謳歌するための休憩所
『ピアノロック』と聞いてあなたはどんな音楽を想像しますか?
私は最初にこの言葉を聞いた時に、X JAPANのYOSHIKIさんが作るバラード調の楽曲をイメージしましたが、実際にラジオから流れて来た『ピアノロック』と言われる楽曲は私が想像した音楽とは少し違っていました。
ぜひ一度このタイミングで、ラジオから流れて来た『ビリー・ジョエル の ピアノマン』を聴いて見て下さい。
私のようにピアノロックを知らなくても、ビリー・ジョエルの曲に詳しくなくても、必ずどこかで聴いた事がある楽曲だと思います。
そしてぜひ楽曲の歌詞にも注目してみて下さい。
脳内に広がる仮想現実
ビリー・ジョエルのピアノマンという楽曲の歌詞とメロディーに五感を傾けてみると、アメリカの片田舎の古びたBARに、多種多様な常連客が集まっている光景が脳内に浮かび上がって来ます。
そして、このBARに足しげく通う常連客の事を俯瞰で捉え『理想を語る悲しい奴ら』『いつまでも夢ばかり語ってる残念な人達』とわざわざ口にはしないが少し自分よりも下に見たり、あたかも自分がそのBARで一人で飲んで他人の話を盗み聞きしているかのような気分に誘われます。
仮想現実が問いかける現実
ピアノマンを聴き進めると、途中でBARの常連客を俯瞰で感じるだけでなく、自分と常連客を往来する不思議な感覚になります。
『君も常連客達と同じような人生じゃないのかい?』と曲が急に自分に問いかけてきます。
きっと誰もが一度は感じた事があるであろう『理想と現実』について、BARの常連客を俯瞰で見る視点から『自分自身はどうなんだい?』という視点へ切り替わり、『他者の事をあれこれ思う事は構わないが、今の人生に自分は満足できているのか?』と楽曲が問いて来ます。
自分が描きたい未来を諦めていないか?
人生の大半は上手くいかない事ばかり、もしかすると楽しい事よりも辛い事の方が多いのかもしれません。
でも、その現実を受け止めながらも私達は前に進まなければいけません。
何をやっても上手くいかない、自分の人生こんなハズじゃなかったと、人生をリセットしたくなる時もあるかも知れません。
それでも人生は歩みを止めては行けないのです。
事実、ビリー・ジョエルは高校時代にBARでピアニストとして働いており、のちに高校を中退して本格的に歌手を目指したそうです。
最初は上手くいかず辛い時期もあったそうですが”ピアノマン”のスマッシュヒットで一気にスターの仲間入りを果たします。
そんな夢のような道のりを歩んだビリー・ジョエルですが、度々鬱病に悩まされたそうで、改めてこの”ピアノマン”という楽曲はビリー・ジョエルの半生を描いた楽曲である様にも感じます。
ビリー・ジョエルは、そんな『生きる事の辛さ、そして生きる事でしか味わえない素晴らしさ』を知っているからこそ、この”ピアノマン”という楽曲を生み出す事が出来て、世界中の人々に受け入れられたのかも知れません。
ピアノマンは、人生を謳歌するための休憩所
私は、ビリー・ジョエルがピアノマンという楽曲でこんな事を言ってくれている様に感じました。
皆さんはこの楽曲を聴いて何を感じましたか?
また今日もラジオを通じて、素晴らしい楽曲に出会えて私は幸せです。
追伸
このnoteは、いつも聴いている『 Otona no Radio Alexandria(大人のラジオ アレクサンドリア)』というラジオ番組内の『大人のサードプレイス』というコーナーで特集された”アーティストの世界”に触れて自分が感じた事を書き残している随想録です。
私はこの番組のファンでリスナーです。
以前、アレクサンドリアというラジオ番組の魅力についてnoteに書き残しましたので是非あわせて読んで頂けると嬉しいです。
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