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和歌の基礎知識はpadletで共有したらタイパ良くて話す時間確保できるって話
こんにちは。
NewsPicksの番組「2sides」で文系不要論についての議論を聞いて色々考えてるすまーふ先生です。
大学学科の理系を50%にするとのこと。文系の方が多かったのか!と思いつつも、たしかに多いなとすぐ考え直しました。理系の方が稼げるから増やす。ごもっともです。国語系って、その道では食っていけんもんなあ。
さて、今回は中学古典「和歌の世界(三省堂)」の授業実践の紹介です。
padletで生徒自身が書いた考察カードを学年全員分150くらい共有したら、タイパ良くて読みを深める活動に時間を割けたよって話です。長いなタイトル。
初めましての方に自己紹介。
9年目の中学国語教師です。普段どんなこと話してるかは、X(@smurfs_tkk)をご覧頂けるとわかります。ただの珈琲とご飯が好きな人です。
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生徒は一人一台iPad(第6世代)を使用(貸与)
授業アプリはロイロノートがベース
教員は校務用WindowsPCを使用
生徒教員全員にOffice365のアカウントが配布されています。
私はiPad無印+MacBookAir M1+ポケットWi-Fi+AnyCast(Wi-Fi投影)
教室には据え置きの短焦点スクリーンとプロジェクター
と言う環境です。
・やったことを簡単に
使用したテンプレートは「セクション付きウォール」です。先に和歌集の基礎知識を解説したのち、課題で14首の考察をさせました。4人グループを作り、担当する和歌を決めます。苦手な人は3首になるように各班決めていました。
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この指示で書けるように、ここまでの授業でさまざまな力を養ってきました。もちろん一部の生徒は満足いくレベルでまとめられないどころか、やってこない生徒もいます。
ワークの内容を書かせたのは、テスト前の学習に使えるようにするためです。三年生、ピリピリしてます。
また、ワークの内容が書けていればB評価とすることで、課題に取り組むことが難しい生徒も見捨てることなく展開することができます。
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授業開始後すぐに、各担当和歌ごとに集まり、考察の補足と付け足しをします。ここで、課題ができていない人は必死で写したり人に聞いたりします。
その後班に戻り、他のメンバーに自分が担当した和歌の解説をします。ポイントはただ読むだけにならないよう、絞って説明すること。
15分(1首1分以内の説明)で他の班員に担当和歌の解説をします。
その後padletに自分の担当した和歌を投稿します。
全クラス全員のノートを見ることができるようになりましたっ
・やってみて良かったこと
◎「相互参照」でき、次の課題クオリティが上がった
私の授業では事前課題として、基礎知識や調べたらわかることをまとめさせています。よくやります。
毎度フィードバックをするのですが、共有するのは良いノートの一部のみでした。この方法であればさまざまなレベルのまとめを見ることができるので、自身のまとめとの比較ができます。
◎時間がかかる内容を事前課題とし、授業内の活動時間を増やせた。
もちろん補足はしますが、古典が好きな私は細かな文法までついつい話し過ぎてしまうこともあります。いい意味で最低限の指導のみで終わることができるよう、「ワークに出ている内容は必ず書く」としています。他にもたくさん調べてきてくれるんで、読みを深める際に活用します。
◎テスト勉強に使えると大好評
見返しやすいし、色々な人のノートが見れていい!とのことです。
◎匿名で投稿できる
何気に大きいです。名前で評価することがないので、いいねも押しやすくなります。いいねがつくの、嬉しいですよね。誰がいいねしたかもわかりません。
いかがでしょうか。
padletの代わりにロイロノートの「共有ノート」やoffice365のホワイトボード、Canvaのホワイトボードも使えそうですが、タイムライン的に表示されることや、視認性の良さはpadletに軍配が上がりそうです。