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目覚め〜幼少期

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私の高校卒業までの歴史
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#半生

逆差別によるイジメ(幼少期編11)

逆差別によるイジメ(幼少期編11)

高校受験は順風満帆に上手く運び、合格した高校から滑り止めの進学校共学に行くことにした。理由は二つ、レベルが高いところで落ちこぼれたくないこと、そして共学で女の子とイチャイチャしたかったからだ。本当に意識低い系の極みだと思う、医師になる家族の命題はかわらないままに。

高校1年は勉学は無双状態であった。中学の貯金があったのだろう。塾も予習も自習もしないでクラスでは主要教科は控えめに言ってもトップクラ

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子供が母の不倫に気付いたら(幼少期編10)

子供が母の不倫に気付いたら(幼少期編10)

子供は問い詰めることが出来ないお話をします。

バブルの潮流に乗り父も本格的に卸業からブランド品の小売(銀座ナイン、多摩センター、西川口、大宮他多数)にシフトし
母も父の仕事を手伝うようになった。
私も中学生、弟の面倒も見ることが出来るのでタイミング的にはいいのだろう。

しかし私は貧しい暮らしをしていた。
母置いていく1500円で私と弟の晩ご飯をコンビニ弁当で済ますのだ。
コンビニ弁当で二人で1

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バブル期の我が家(幼少期編9)

バブル期の我が家(幼少期編9)

私が10歳から高校生辺りが体感としてバブルの風を浴びたと思っている。

フリーで骨董商的なものをやってるはずが銀座ナインに店を出す
遊びに行くとゴージャスなモノが無造作に置かれてるだけ。
センスは良いと思うんだけど陳列の才能がない様子
それでもガンガン売れている、新しい店と人を雇う話になっていた。

福島県に実家よりも数倍デカい別荘を買う(転売目的か不明)実際遠いため3回ぐらいしか行っていない。見

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性の喜びを知りやがった10歳(幼少期編8)

性の喜びを知りやがった10歳(幼少期編8)

私の意を介さずに始まった中学受験。塾の先生は全日本大会に出てるボディービルダー。この人は馬込に住んでる人ならちょっとした有名人で私もゴリラマンと絡んで遊んで貰った記憶がある人だ。パソコンを使いe–learningに近い設計で算数や国語などを学んで行く。難しくはない、日本語に絵の注釈を入れてくれるので解答までのプロセスを知るには良いツールだと思う。

そして挑んだ初回の全国の塾共通っぽい模擬テスト、

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パパJobチェンジ 僕Job逆指名(幼少期編7)

パパJobチェンジ 僕Job逆指名(幼少期編7)

父が用心棒(ヤクザ)を辞めて社長になったと言い出した。

父の影響で任侠映画を多く観ていた10歳の私は気が気でならなかった。円満に辞めるには小指が飛ぶ。円満じゃ無ければ撃たれるか刺殺される。子供も思い込みが激しいので父(パパと呼ぶのは卒業)に命は大丈夫な保証はあるのか等、

「小指ぐらい落としてきたほうが安全だ」

と映画で得た知識のみで断指を勧めていた恐ろしい息子の提案を、軽く笑い私に分かりやす

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壊れかけの母と友達との縁切り(幼少期編6)

壊れかけの母と友達との縁切り(幼少期編6)

「1年生になったぁら友達100人出来るかな?」こんなCMが流れていた時代の話です。余談ですが大学生バージョンがありまして「友達と100人出来るかな」失礼しました。

弟が3月14日生まれ(戸籍上は4月2日してるズル)私は一人っ子を6年ちょいで卒業、さらに小学校入学を控え意気込んでいる時に父から「小学校に上がったら何したい?」と聞かれたので正直に一人暮らしをしたいと言ってみたら大波乱だった話をします

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機能不全家族と絶対服従(幼少期編5)

機能不全家族と絶対服従(幼少期編5)

園児の私には克服出来ない弱点があり、それを大いに利用されていた。
それはママによる「山梨に捨てられる」という一度実行済みの生殺与奪権のチラ見せである。
私は山梨の家、よそのオバさんの家数件。それなりに家の中はこうあるべきだという基本ルールを学んでいた。片付け、電気はこまめに消す、掃除、使った食器は洗う。

その一般的なことが母は出来なかった。

そして末っ子ということもあり子供が好きという表現方法

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夜の仕事の終わりを待つ園児の日常(幼少期編4)

夜の仕事の終わりを待つ園児の日常(幼少期編4)

ちょっと他の子と異なるのが、夜になると仕事のため知らないオバさんの家に預けられることが嫌だった。深夜になると預け先で寝てる私を親が抱きかかえながら家に帰る日常。なので寝て起きたらオバさんの家から自分の家にいる不思議現象の謎は何なのか悩んでいたぐらいに気持ち悪かったのだ。
預けるオバさんさんにもローテーションがあるらしく数人で私を請負い遊んでくれるのだが、無関心な人、子供好きな人、勉強を教えてくれる

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パパとママのお仕事は?(幼少期編3)

パパとママのお仕事は?(幼少期編3)

新しい我が家には一般的には似つかわしくないモノが沢山あった。
絶対に怪我をするから、触ったらそこから錆びるからと言って飾ってるだけの日本刀、動物の剥製数体、煌びやかな鉱物、上下白のスーツや、山梨では見ないようなドレスに似た洋服。

時代かも知れないがパパはパンチパーマで基本サングラスそして白いスーツ。そんな大人はパパしか歩いていない違和感を子供ながらに感じ、ママは私といる時でさえ知らないおじさんに

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没落貴族の私の自我の目覚め(幼少期編1)

没落貴族の私の自我の目覚め(幼少期編1)

私が私と認識出来た最も古い記憶は3歳。その頃は山梨県の韮崎市の母方の実家で暮らしていた。

その家には父も母もいない。祖父と祖母と叔父夫妻と従兄弟達。従兄弟が言うには「私は捨てられた」、祖母が言うには父と母は東京でお仕事で預かってるからいずれ東京に行くことになると。

自我の目覚めがここからなので父と母の顔は知らない(正確には忘れている)。時々電話で話す声がママという人らしい。

祖父は豪農の出な

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世界の広がり(幼少期編2)

世界の広がり(幼少期編2)

いよいよ5歳に差しかかった頃に両親が私を迎えに山梨の家に来た。失礼なことに親を相手に人見知りし、祖母の後ろに隠れてしまった記憶が鮮明に残っている。私にとっては自我が目覚めてからなので、実質的に初対面なのだ。電話や写真などでは決して超えられない知らない人と同義なのだ。

どうやら数日は実家に滞在するようで、すっかりその間に懐いてしまっていた。血がそうさせるのか、子供の順応力の高さなのか私は後者だと思

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