よい、よい、よい!「プロジェクト・ヘイル・メアリー」が、ほんとに面白かった件について
PROJECT HAIL MARY
最近、ちょっと仕事が忙しかったんです。
まあ、毎年のことではあるんですが、仕事では ”アウトプット”、”アウトプット”、”アウトプット~!”って感じなので、なんか ”note” に気持ちが向かなくてですね~(←言い訳だろッ)
そんな時は ”インプット” に限るので、ここ2週間は、本に加えてマンガを読んだり、映画やアニメ、ドラマを観たりしてたのですが、なぜか、どれも「SF」だったりしたんですよねw
やっぱ、自分は空想する話が好きなんです。はい。(妄想好きではない.. はず)
今回は、この ”インプット” 期間に読んだSF本のひとつ、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」について ”note” します。
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「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は、アンディ・ウィアーの第3長編で、2021年にアメリカで刊行されるとすぐにベストセラーになって、映画化が決定されたという作品なんです。
日本でも昨年の12月にリリースされて、けっこう評判になってるんですよね~。
作者のアンディ・ウィアーといえば、デビュー長編の「火星の人」が、リドリー・スコット監督、マット・デイモン主演で、2015年に映画化(映画名『オデッセイ』)されてヒットしたことでも有名です。
「火星の人」は、当初、ウィアー自身のウェブサイトで連載していたものを、kindleで出版、大評判となって映画化までされちゃった伝説の本なのです。
「火星の人」も面白かったんですよね~
火星に一人で取り残された宇宙飛行士のサバイバルを描いた物語で、映画も良かったのですが、原作の方は2割増し(個人調べ)で面白いです。
いろんな困難が生じるんですが、主人公が、どんな状況でも悲観的にならず(むしろ楽観的に.. )、様々なアイディアで乗り越えていくのが面白いとこなんですよね。
もちろん、失敗もあってクヨクヨするんですが、くじけない!
原作では、映画以上に主人公のユーモアが満載で、この超ポジティブシンキングに共感させられてしまうんです。
では、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の方はというと
輪をかけて面白かった!
というのが素直な感想なのです。
登場人物の台詞を借りれば
「よい、よい、よい!」
なのです。
この「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の面白さについて説明すると、「火星の人」を読んだ人なら
1.主人公は、ほぼ一緒!
あの「火星の人/オデッセイ」の主人公再び!って感じで、性格はほぼ同様なので、あの軽妙な語り口で、とっても楽しく読み進められます。
2.物語のスケールはとても大きい!
SFらしい想像力を働かせる場面がいっぱい出てきます。
この点は、間違いなく「火星の人/オデッセイ」を越えるスケールで、この荒唐無稽さが、さらにSF感を高めているとこなのです。
3.困難を解決するトライ&エラー
「火星の人/オデッセイ」でもそうだったように、困難な状況を打破していくのは、主人公のアイディアなんですよね。
この「プロジェクト・ヘイル・メアリー」でも、様々な困難を打破していくため、いろんな実験や試行錯誤(時には失敗も)が行われていくんです。
スケールの大きな部分もありながら、ほんとの意味での闘いはラボで行われてたりするのが面白いとこなんです。
ここにサイエンス(科学)があるんです。
4.胸熱の展開!
「火星の人/オデッセイ」でも、終盤は、かなりの胸熱展開でしたが、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」もかなり胸熱です。(私は3回泣かされましたw)
また「火星の人/オデッセイ」を知らない人にも
◎安心なSF設計!
科学理論等も出てきますが、詳しくなくてもとても読みやすいです。
なんなら多少読み飛ばしてもストーリーを阻害しないので、安心して読むことができます。
醍醐味のひとつである主人公の実験や試行錯誤も、なんか、今の自分たちと地続きな感じなのでイメージしやすいのです。
おそらく、『ザ!世界仰天ニュース』や『奇跡体験!アンビリバボー』、『THE突破ファイル』などで、機転を利かせて危機を脱する話なんかが好きな人にはぴったりな本だと思います!
◎そして映画化が進行中!
なんとライアン・ゴズリング主演で映画化が進行中です!
映画化されれば、おそらく『オデッセイ』に『インターステラー』を加えて『2001年宇宙の旅』あたりでシェイクしたような感じになるんじゃないかと... あと『メッセージ』も入るかな.. (おっと言い過ぎたかもw)
まったくあらすじを紹介してないんですが、主人公が記憶喪失状態で目覚めるところから物語が始まるんで、ぜひ、あらすじは読まず、主人公と一緒に冒険するのが正しい読み方だと思います。
とにかく評判のいい「プロジェクト・ヘイル・メアリー」なんですが、しっかりと科学の部分もあるし、SFエンタメ小説としては最高の部類に入る一冊だと思いますので、興味を持った方は、映画公開までにぜひ!なのです。
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