マガジンのカバー画像

幸せの佇まい

119
幸せは常にそばに。ささやかだけど、かけがえのないもの。ありったけの想いを。
運営しているクリエイター

#俳句

流れ去りゆく、収まる処へ

紫陽花の季節は過ぎて 夏至を越え早くも猛暑か。 緑の候は、夏支度の刻。 酷暑を越えてゆくた…

葉風弥七
2年前
12

珈琲と淑気満つ朝

誰しも珈琲体験の初めは 幼年期のコーヒー牛乳。 そんなふうに僕は 勝手に決め込んでいる。 一…

葉風弥七
2年前
5

残雪や澄んだ風吹く

何年か前、駅から自宅まで 深夜タクシーに乗ったときのこと。 数日前に降った雪が まだ路傍に…

葉風弥七
2年前
4

冬の青、初詞

寅(虎)は勇猛果敢の象徴ですが、 一昨日頂戴した年賀状の絵柄には 猛々しさのなかに 穏やか…

葉風弥七
2年前
6

二月尽と余寒、心晴れ散歩

2月の背中を見送る日。 午前5時に起床、「今日は床屋に行こう」 そう心を定めました。 12月初…

葉風弥七
3年前
6

家飲み族の強い味方、海苔!❢

こうも夜の会食がないと 毎日拙宅で何を食べたら良いのか 流石にマンネリの夕餉となってしまい…

葉風弥七
3年前
6

熱々のつゆ蕎麦、待つ間

年の暮れ、大掃除の合間の昼食は 手っ取り早く済ませたいもの。 僕はカップ麺が多い。 今日はどん兵衛の天ぷら蕎麦。 勿論、緑のたぬきも大好きだ。 ストーブもヒーターも点けてない部屋。 蕎麦のプラスチックのカップに熱湯を注ぐ。 その湯気を見ていて、ふと思い出した。 小学5年生の頃、 代々木の予備校で冬期講習を受けていた。 その校舎4階の大教室には 殆どの生徒が一人で通い、 いつも静謐な空気が漂っていた。 休み時間には気付かないのだが 授業中に限って、どこか空腹をそそる 美

「北酒場」が聴こえる

一昨日、作曲家の中村泰士氏(81) の逝去の報があり、 昨日、作詞家のなかにし礼氏(82) の…

葉風弥七
4年前
6

真冬の夜、湯船で聴く風の音

寒風に打たれ家路を辿る夜。 疲れた身体を引きずって 淋しげな聖樹を横切る。 こうした瞬間が…

葉風弥七
4年前
2

シウマイ弁当と熱燗、夜を待ちわびて

落語家の桂歌丸さんの地元は横浜、  崎陽軒のシウマイ弁当が大好きだったと  新聞で読んだこ…

葉風弥七
4年前
11

真冬のコートを想う日、憧憬と執着と男の生き方と

僕の真冬のコートはウールで濃紺、 もう十年は使っている。  袖やポケット部分は擦り切れて …

葉風弥七
4年前
7

晩秋のドライブで見た光景

紅葉のなかのドライブは、この時期の休日、大きな楽しみのひとつ。 先週日曜の昼下り、赤茶に…

葉風弥七
4年前
4

ゆく秋に、コーヒードリップの音

深まる秋の早朝、静かな台所で、珈琲をペーパードリップで淹れます。 やや深炒りの豆(粉)を…

葉風弥七
4年前
107

睡眠と夢を考える〜朝と夜の至福、ありがとうの時間〜

先日、定期購読しているビジネス誌「THE21」(PHP研究所発行)の最新(1月)号が届き、特集は「最高の睡眠法」でした。 睡眠は食事と同様に、健康に、いや、生きていくうえで極めて重要。大手書店に行けば数種類の快眠関連本が並んでいて、眠りが浅いと自覚している僕は気になっていました。 今回、同誌では、睡眠に関わる様々な専門家が、日中快適に過ごせる夜の眠りのコツを惜しみなく披露していて、僅かな時間で何冊もの本からたくさんの知恵を授かったようで、大変有意義、嬉しいです。 やはり