SLOW WAVES sailboat

海の文芸誌「SLOW WAVES」発ウェブマガジン。 本誌とあわせてお楽しみください。 スマホでも、波の音を持ち歩く。

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マガジン

  • 〈往復書簡〉私から、波を起こす

    SLOW WAVES責任編集・今枝孝之(常滑市)と、日々詩書肆室・村田奈穂(津市)による、伊勢湾を隔てた往復書簡。

  • 〈季節の短歌〉なみうつきもち

    春夏秋冬、それぞれ異なる街の風景を詠んだ連作短歌をお届けします。季節と街に波打つ気持ちを、31音の響きに込めて。(著者/人子一人)

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    SLOW WAVES issue03

    海の文芸誌SLOW WAVES 第3弾。 特集は「海辺のドライブ」。 ドライブに出よう。 よく晴れた日に海の匂いをかぐのは、 いつだって格別だ。 ●創 作 ホワット・シー・セッド 今枝孝之 パーティー 春田玲奈 ドライブ・バイ・ミー 小舟祐輔 ●短 歌 ドライブ・ウィズアウト・ライセンス 水野葵以 水彩の温度 塩見佯 Winter Song 橘高なつめ ●エッセイ 人生のアクセル 土橋美沙 グレーの海にゆられて 加藤菜瑠 ●詩 西へ 四塚麻衣
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    SLOW WAVES issue02

    SLOW WAVES issue 02 特集「ボトルメールから始めよう」 初版刊行 2023.11.11 . 160p / 新書版 . 創作—————————— Save Our Ship 春田玲奈 煙突 きくちりょう 島に流れ着くものたち 今枝孝之 短歌—————————— 紙と硝子の惑星 辻述 遠泳 人子一人 昨日海に捨てたラブレターの話 古溝理沙 エッセイ—————————— 波が帰るところへ 加藤菜瑠 知の大海に漂う 本間流星 ※商品発送の際はレターパックライトを使用します。 ※差出人住所を一部省略させていただく場合があります。ご了承いただければ幸いです。
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    SLOW WAVES issue01

    海の文芸誌「SLOW WAVES」創刊号 特集「個人的な海」 ・新書版/152p ・責任編集:今枝孝之 ※商品発送の際はレターパックライトを使用します。 ※差出人住所を一部省略させていただく場合があります。ご了承いただければ幸いです。
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    SLOW WAVES issue03

    海の文芸誌SLOW WAVES 第3弾。 特集は「海辺のドライブ」。 ドライブに出よう。 よく晴れた日に海の匂いをかぐのは、 いつだって格別だ。 ●創 作 ホワット・シー・セッド 今枝孝之 パーティー 春田玲奈 ドライブ・バイ・ミー 小舟祐輔 ●短 歌 ドライブ・ウィズアウト・ライセンス 水野葵以 水彩の温度 塩見佯 Winter Song 橘高なつめ ●エッセイ 人生のアクセル 土橋美沙 グレーの海にゆられて 加藤菜瑠 ●詩 西へ 四塚麻衣
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    SLOW WAVES issue02

    SLOW WAVES issue 02 特集「ボトルメールから始めよう」 初版刊行 2023.11.11 . 160p / 新書版 . 創作—————————— Save Our Ship 春田玲奈 煙突 きくちりょう 島に流れ着くものたち 今枝孝之 短歌—————————— 紙と硝子の惑星 辻述 遠泳 人子一人 昨日海に捨てたラブレターの話 古溝理沙 エッセイ—————————— 波が帰るところへ 加藤菜瑠 知の大海に漂う 本間流星 ※商品発送の際はレターパックライトを使用します。 ※差出人住所を一部省略させていただく場合があります。ご了承いただければ幸いです。
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    海の文芸誌「SLOW WAVES」創刊号 特集「個人的な海」 ・新書版/152p ・責任編集:今枝孝之 ※商品発送の際はレターパックライトを使用します。 ※差出人住所を一部省略させていただく場合があります。ご了承いただければ幸いです。
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最近の記事

〈往復書簡〉私から、波を起こす 第11便「命は一枚の織り物のように」

第11便「命は一枚の織り物のように」2024年11月2日 村田奈穂さま ようやく秋らしい空気になってきました。空気が澄んできて、常滑の海辺から鈴鹿山脈がよく見える季節です。きりりと映える山々の裾に、四日市の工場群がよく見えます。湾の景色はきれいで、ここに住んで2年経った今でもやっぱりしばらく眺めてしまいます。 しかし空気が澄んできたということは、少しずつ冷え込んできているということのはずなのですが、部屋の中では今も半袖でちょうどいいくらいだと思いながら過ごしていて、まだま

    • 〈往復書簡〉私から、波を起こす 第10便「世界は、目の前のひとりの中に」

      第10便「世界は、目の前のひとりの中に」2024年9月15日 今枝孝之さま こんにちは。暦の上ではすっかり「秋」になりましたが、まだまだ連日30℃超えの高温が続く9月半ばの日曜日に、この手紙を書いています。爽やかな秋風に吹かれながら、赤や黄色に色づいた街路樹の下を散歩できる日が待ち遠しいです。 7月末に長子である娘さんが誕生されたとのこと、心よりお祝い申し上げます。暑い中でのご出産、奥様も大変だったかと思います。お生まれになったときの喜びもひとしおだったことでしょう。

      • 〈往復書簡〉私から、波を起こす 第9便「海をめぐる命たち」

        第9便「海をめぐる命たち」2024年9月1日 村田奈穂さま こんにちは。最近は台風が心配ですが、8月は連日の猛暑で、昼間は外に出る元気をすっかり失ってしまいました。涼しい部屋に閉じこもり、オリンピックと甲子園を見ていたらいつの間にか終わってしまいましたね。 この暑さでは親御さんたちも子どもを外で遊ばせたくはないだろうなと思いつつ、自分は自分で子どものころは外で遊びまくっていたので、それができない今の子どもたちには正直、不憫に思ってしまいます。当人は涼しい室内でゲームなんか

        • 〈往復書簡〉私から、波を起こす 第8便「いつか、マニラ湾で」

          第8便「いつか、マニラ湾で」2024年8月3日 今枝孝之さま こんにちは。いつの間にか梅雨も明けて、暑い、暑い毎日です。8月生まれだからなのか、子どもの頃から夏が好きで、真夏のカーンとした青空を見ると、それは爽快な気分になったものでした。今の子どもたちは、外が暑すぎて、夏休みに外でぼーっと空を眺めることなんてできないのではないかしら。夏休みに十分に外遊びができない子どもたちを思うと気の毒だし、ここまで極端な気候変動を招く要因の一端を間違いなく自分も担っていると考えると、ひ

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        • 〈往復書簡〉私から、波を起こす
          11本
        • 〈季節の短歌〉なみうつきもち
          3本

        記事

          〈季節の短歌〉なみうつきもち 夏・札幌/石狩

          春夏秋冬、それぞれ異なる街の風景を詠んだ連作短歌をお届けします。 季節と街に波打つ気持ちを、31音の響きに込めて。 (著者/人子一人) 「凪の灯台」収録短歌一覧 白楊樹(トーポリ)の綿毛に初夏の陽は注ぎ都会の庭に出づる白浜 水無月の翠(みどり)の海に浮いている黄色いブイのようなたんぽぽ 昼時のバスターミナルに腰掛けて浜行き便を待ってたあなた 潮風が葦原吹けば沿岸の風車もずらりぐるりと回る 釣り人の帽子は風に飛ばされてかもめの群れのなかへと消えた 潮が満ち持って帰ると駄々こ

          〈季節の短歌〉なみうつきもち 夏・札幌/石狩

          〈往復書簡〉私から、波を起こす 第7便「たとえ見えなくても、優しさは消えない」

          第7便「たとえ見えなくても、優しさは消えない」2024年7月4日 村田奈穂さま こんにちは。東海地方もようやく梅雨に入って、蒸し暑くなってきました。日頃通勤している名古屋は本当に暑くて、もういい加減にしてくれと思うほどです。この先まだ気温が上がると思うとうんざりします。 五十鈴川にかかる宇治橋のことを聞いて、久しぶりに伊勢神宮に行きたくなりました。まだ一度しか行ったことがありませんが、その時は冬だったので、新緑の季節も味わってみたいです。 SLOW WAVESの新刊、お

          〈往復書簡〉私から、波を起こす 第7便「たとえ見えなくても、優しさは消えない」

          〈往復書簡〉私から、波を起こす 第6便「見ること、ともに在ること」

          第6便「見ること、ともに在ること」2024年6月15日 今枝孝之さま こんにちは。あっという間に、夏ですね。 5月末から6月初旬にかけての季節が一番好きです。緑が最も美しく見える時期だと思います。海ではなくて川の話ですが、この季節に伊勢神宮内宮の参道にかかる宇治橋から五十鈴川を望む光景は最高です。静かで、落ち着いていて、明るい。この世界の一部であることが、うれしくなるような景色です。 5月に刊行された『SLOW WAVES issue3』を拝読しました。特集は、「海辺の

          〈往復書簡〉私から、波を起こす 第6便「見ること、ともに在ること」

          〈往復書簡〉私から、波を起こす 第5便「誰かに向き合うことが怖くても」

          第5便「誰かに向き合うことが怖くても」2024年5月19日 村田奈穂さま こんにちは。初夏の陽気どころか、夏日を観測する日が増えるほどになりました。なんだか日本の気候から春と秋がちょっとずつ消えていっているんじゃないかと、そんな気持ちにさえなってしまいます。 暑い時期と寒い時期しかなくて、その間をつなぐうるわしい季節がなくなっていってしまうと、あらゆるところで余白というものが消えていっている現代そのものを季節が映し出しているようにも思えて、寂しい気持ちになりますね。もっと

          〈往復書簡〉私から、波を起こす 第5便「誰かに向き合うことが怖くても」

          海辺の「野心」 … issue03刊行にあたって

          おもいきり、自分らしい文学がしたい。 そのためには、僕の情緒をつくりあげた、海を舞台に雑誌をやりたい。 そんな思いがあって、この本をやっているのかな、と最近は考えています。 自分のこととはいえ、自分の考えていることの本質に迫るって、時間かかるしむずかしいですよね。 車に乗ってる時って、他のことできないからだいたい一緒に乗ってる人と喋ってますよね。海が見えてきたりしたら、「うわー海だね!」「ね!やばいね!」とか適当なこと言ったりしながら。 でもその適当な会話が、その海のきら

          海辺の「野心」 … issue03刊行にあたって

          〈季節の短歌〉なみうつきもち 春・キルギス/ウズベキスタン

          春夏秋冬、それぞれ異なる街の風景を詠んだ連作短歌をお届けします。 季節と街に波打つ気持ちを、31音の響きに込めて。 (著者/人子一人) 「時空の十字路」収録短歌一覧 白波が山にぶつかるその麓 三月の雪、首都に残って  ビシュケクに海はなくてもスシはありペテルから飛ぶピンクサーモン 柘榴の実割れば魚卵(イクラ)のようであり聞けば多産のシンボルと言う 雪が降る海の向こうの同胞が故郷に建てた小さなモスク 青空に祈る両手と曇天の凍る港で働く両手 ティムールは海を目にしたのだろうか 

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          〈往復書簡〉私から、波を起こす 第4便「わたしを見つめかえす『鏡』」

          第4便「わたしを見つめかえす『鏡』」2024年4月8日 今枝孝之さま こんにちは。春先はオセロをひっくり返すような気候の変化でしたね。 嵐が過ぎ去ったと思ったら、一気に春がやってきて、桜も満開になったのに気づかないまま散り始めました。 この書簡が発表されるころには、すでに初夏の気配も漂っているかもしれませんね。それほどにも、季節の進み方ははやくなっているような気がします。   前回のお便り、大変興味深く拝読しました。 SLOW WAVESに出会った時から、今枝さんと海と

          〈往復書簡〉私から、波を起こす 第4便「わたしを見つめかえす『鏡』」

          〈往復書簡〉私から、波を起こす 第3便「孤独さを海にうかべて」

          第3便「孤独さを海にうかべて」2024年3月9日 村田奈穂さま こんにちは。先日は素敵なお便りをありがとうございました。 第2便にして「もうこの企画、終わってもいいんじゃないか?」と思ってしまうくらい、完璧に、僕の胸の真ん中に矢が刺さるお手紙でした。 僕の中に答えはあったんだと。本を作る上での僕の思いが——つまるところ思想が弱く、自己中心的で何の役に立たないものなのではないかという悩みへの答えは、自分の中に見出せる。 灯台下暗しというか、こういうのって、自分ひとりでは

          〈往復書簡〉私から、波を起こす 第3便「孤独さを海にうかべて」

          〈往復書簡〉私から、波を起こす 第2便 「あなたの中にきっと答えはある」

          第2便 あなたの中にきっと答えはある2024年2月10日 今枝さん、こんにちは。お便り、どうもありがとうございます。 だれかから手紙をいただくというのは、大変嬉しいことですね。 これから一年間、今枝さんからどのような言葉が聞けるのか、楽しみに待ちたいと思います。また、私からの言葉も、あなたにとってよき贈り物となるよう願います。 円頓寺商店街で行われたイベント「本のさんぽみち」でお会いしてから、まだ2か月しか経っていないのだなと思うと驚きます。日々詩書肆室は昨年が初めての出

          〈往復書簡〉私から、波を起こす 第2便 「あなたの中にきっと答えはある」

          〈季節の短歌〉なみうつきもち 冬・荻窪

          春夏秋冬、それぞれ異なる街の風景を詠んだ連作短歌をお届けします。 季節と街に波打つ気持ちを、31音の響きに込めて。 (責任編集・今枝) 「魚影」収録短歌一覧 正月の待合室のモニターにどこかの国の太陽と波 どこ生まれ歯医者育ちの熱帯魚 メンテに来てくれる水槽屋 ハリセンボンが今日も窮屈そうであるタウンセブンとルミネの隙間 漁も海も知らずに踊らされていたソーラン節をこの校庭で 煙の輪つくれば君が「シロイルカ」と笑う暮れの邪宗門にて 午後10時 死んだ魚の目の人が半額の寿司買う西

          〈季節の短歌〉なみうつきもち 冬・荻窪

          〈往復書簡〉私から、波を起こす 第1便 「社会と文学はつながるのか?」

          愛知県常滑市を拠点に海の文芸誌『SLOW WAVES』を編集している今枝孝之と、三重県津市で書店・日々詩書肆室の室長を務める村田奈穂。 本を「作る」側と本を「届ける」側とで、本をめぐる思索の交流を、往復書簡の形で1年間行います。 常滑市と津市は、伊勢湾を隔てて(ほぼ)向かい合う街。おなじ海を間に挟む街は、言葉も風景も異なります。本をめぐる考えはどう異なり、どう重なり合っていくのか。伊勢湾に投げ込まれた「ボトルメール」のやり取りをお楽しみください。 (この下より、第1便が始まり

          〈往復書簡〉私から、波を起こす 第1便 「社会と文学はつながるのか?」

          スマホでも、波の音を持ち歩く。【statement】

          2024年1月1日、ウェブマガジン「SLOW WAVES sailboat」をはじめます。 年2回の紙媒体に加えて、もっとたくさんの文章をお届けしたいと思うようになりました。 そして、ウェブの海に文章を流すことで、もっとたくさんの方の目にSLOW WAVESが触れる機会を作りたいという気持ちも、大きくなってきました。 note上で連載を行い、書籍に還元していく場所にします。 「遅い波」をうたい、遅いメディアである本という形態を使ってきた本誌なので、スピードが最大の特徴であ

          スマホでも、波の音を持ち歩く。【statement】