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読書会レポート

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読書会のレポートです。主催者の感想、ご参加いただいた方の感想を載せています。
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#青空文庫

10/8 早朝読書会 宮沢賢治『やまなし』レポ

読書会をやってみて宮沢賢治『やまなし』の読書会を5名で行いました。 宮沢賢治独特の擬音について、クラムボンとはなにか?なぜ母親が出てこないのか?東北地方の間引きについて、などなどに話が展開していきました。 こういったよくわからないような話を自分の解釈で広げていくのが文学の魅力だと思いました。 ご参加いただいた方の感想M.Tさん クラムボンが何なのか、なぜお母さん蟹が出てこないのか。 皆さんの意見を聞いて「そういう捉え方もできるよな」と驚くことが多かったです。 今朝も楽しい1

10/1 早朝読書会 夏目漱石『夢十夜 第二夜』レポ

読書会をやってみて夏目漱石『夢十夜 第二夜』の読書会を5名で行いました。 夢なのに身体感覚の描写が鋭く、読んでいるこっちも胃がキリキリしそうな内容でした。 一番盛り上がった箇所は「最後、この侍は悟ったのか?」という点です。色んな意見が出ました。 また以下の話題が出ました。 ご参加いただいた方の感想M.Tさん ただただ女に会いたいと百年待って願いは叶った第一夜。第二夜は、無にならなければともがいたが無になれずに時間切れ。侍の願いは叶わなかった(と私は思う)。 成し遂げなければ

9/17 早朝読書会 オマル・ハイヤーム『ルバイヤート』レポ

読書会をやってみてオマル・ハイヤーム『ルバイヤート』の「解き得ぬ謎」の読書会を5名で行いました。 皆さんで読み進めていくうち、ぼくが一人で読んでいてよくわからなかった部分について、理解が広がりました。『ルバイヤート』の思想が少しわかったような気がしました。 主に以下のような話題が出ました。 ご参加いただいた方の感想タマキさん 1人で読んだときにはこの作品が何を言っているのかわかりませんでした。読書会で参加者の方の考えをきくうちに、情景や作者が言いたかったことが少しイメージで

9/10 早朝読者会『ピエロ伝道者』坂口安吾 レポ

読書会をやってみて坂口安吾『ピエロ伝道者』の読書会を3名で行いました。 今回も作品を全員で輪読した後、感想の共有をしました。 主に以下のような話題で盛り上がりました。 参加者の感想やすふみさん 今回の早朝読書会で扱った坂口安吾の「ピエロ伝道者」は切れ味鋭く示唆に富むエッセイだった。『青い馬』創刊号に掲載された弱冠24歳の安吾の堂々たるマニフェストである。印象深い冒頭の星取棹の笑い話。梅雨どきの夜空の晴れ間に星を見つけた嬉しさから一心不乱に長棹を振り廻して星を取ろうとする小坊

8/27 早朝読者会『夢十夜 第一夜』夏目漱石 レポ

読書会をやってみて夏目漱石の『夢十夜 第一夜』の読書会を4名でやりました。 前回と同様に作品を全員で輪読し、感想の共有をしました。 真珠貝、星の破片、月、大きな赤い日、の視覚的な印象だったり、特殊な時間の運び、竹久夢二の世界を彷彿させる、などなどの話に広がりました。 ご参加頂いた方の感想タマキさん 本日の作品「夢十夜 第一夜」は、幻想的で、しかし、現実のような感じもあり、味わい深かったです。この後に続く第二夜から十夜も気になりました。参加者の方から「夢十夜を十夜で」という高

8/20 早朝読者会『家長の心配』フランツ・カフカ レポ

読書会をやってみて フランツ・カフカの『家長の心配』の読書会を4名でやりました。 最初にこの作品を全員で段落ごとに輪読し、その後、感想の共有をしました。まず「オドラデク」とはなにか?という話から、題名にある「家長」とはどんな存在なのか?作者はどんな精神状態なのか?などなどの話に広がりました。 初回の読書会ということと、自分で考えた形式の読書会だったので、やる前は手探りなところもありましたが、特に問題なく運用できたかな?と思います。 読書会をやってみてよかったことは、やっぱり