無職になってできるようになったこと──嫌われる勇気を読んでも、好きな人に行動しない所が嫌いと言われても
無職になってこんな変化があった。
何年も活字を読むのを避けていた。
本を読むように、読みたいと思うようになった。
借りた本を最後まで読めずに返すことがあった。
一冊全部読み切ってから返せるようになった。
社会人1年目以降、帳簿をつけるのをサボっていた。
継続してつけられるようになり、月にいくら使っているのか把握できるようになった。
高校生のとき、デザインの授業の成績がいつも悪かった。
社会人7年目でやっと、デザインのセンスがあるとたくさんの人に言われるようになった。
中学生の頃から精神科医に診てもらいみたいと思っていたにもかかわらず、精神科に行けなかった。
社会人になり、やっとメンタルクリニックに足を踏み入れることができた。
好きな人の顔色を伺い、愛情表現を常に受け身体勢で待っていた。
自分から抱きつき、好きだと、言えるようになった。
中学生から慢性的に顔が肌荒れしており、艶などなかった。
休職中に飲んだ元同僚達、シェアハウスの仲間から、肌が艶々だと生まれて初めて言われた。
家族や友人や恋人が嗜んでいても、精神安定剤と煙草とピアスはしなかった。
ふとひとりになったとき、私は精神安定剤を飲み、元恋人にピアスホールを開けてもらい、自殺未遂をした翌日から煙草を吸った。
バンド活動をしてみたいと思っていたが、短大でドラム練習に挫折して以降、楽器に触れていなかった。
無職なのに、6万円のベースを買い、はじめてのチュウが2,3週間で弾けるようになった。
早寝はしても、早起きができなかった。
学校卒業により早起きの必要がなくなった現在でも、午前中には起床して、有意義な活動できるようになった。
いつも時間ギリギリの電車に乗っていた。
余裕のある便に乗るようになった。
何かと細部にこだわり、決め決めにしたがり、時間をかけてしまう癖があった。
手を動かしながら、これはこのぐらいのクオリティでいい、と、7~8割で我慢してこなせるようになった。
人と比べない。
自分の内面を見つめ、
自分のやることに集中し、
自分のいま・ここを真剣に生きる。