「プロの素人」の役割。自分にできる事が少しだけ見えてきた。
「田内さんは今後、
誰に対してどういう活動をしていこうとお考えですか?」
「日本はこれからどうすれば良いと思いますか?」
このインタビュアー私かな?と思う程、私が聞きたい事を聞いてくれたこちらの動画。
ZOOMでのインタビューだったからなのか。
インタビュアーの方が、ちょいちょい話を遮っている感じがして滑らかな会話?ではないのですが(笑)
直球の質問だらけで面白かったです。
政治家でも、経済学者でもない。
「子育て中の会社員」として、自分事として捉えられたのはこんな事↓
育児にかける時間が増えている
昔に比べて、保育園が増えて、以前よりはベビーシッター文化も浸透してきたと言うのに。
実は20年前に比べると、6歳未満の子を持つ親の育児にかける時間は増えているそうです。
この背景には、地域で子供を見守るという文化がなくなっている事がある。
以前、私が子供の頃は3歳位から1人で外に出歩いていた…という話を書いた。
でもよく考えたら、この記事の「引っ越しの日」より更に前に1人で外遊びしてて、隣のお家で牛乳飲んでた事を思い出した(笑)
長男が小学生になり、やっと1人で公園に行かせられるようになったけど。
公園に行くとしても「目の前の公園限定」だし、せいぜい1時間半位。
6歳未満の時に留守番させた事がない。
だから、買い物に行くにも子供を連れて行かなければいけない。
公園で遊ぶ時も付き添わなければいけない。
一方で、実家から徒歩15分程の住宅街の戸建てに住む妹は少し子育て事情が違う。
妹の自宅は、同時期に建てられた6世帯程の住宅が並ぶエリアにあり、どの家にも同じ位の年齢の子供がいる。
ちょっとした時間に子供が家の外に出て遊び始めると、近隣の家に住む子供も出てきて一緒に遊び始めたりする。
その間に「買い物に行くのでちょっと宜しく」みたいな感じで、どちらかの親は在宅してる親に見守りを任せて出かけたりする。
アニメでしか見た事がない「お醤油ちょっと貸してくれませんか?」みたいなお願いをしてくる人もいる(笑)
めんどくさいって思うでしょう?
煩わしいでしょう?(笑)
でも、それが「地域社会」なんだろうな…と、最近思う。
子供が勝手に遊び始める…については、マンションと戸建ての違いも大きい気がするけれど。
結局、家庭内で見るしかない。
だから、「ちょっとした世話」を頼む時にお金が必要になる。
地域社会については、小学生になった直後からずっと私が考えているテーマの一つだ。
親のアップデートが必要
動画の中で「この本を誰に読んで欲しいですか?」という質問があった。
それに対して、田内さんは「若者とその親」と答えていた。
それは、高校生の金融教育が投資教育に偏っている事への危機感。
そして、「投資される側に回る」という発想がない事への危機感だった。
進学校の子供と話すと、殆どの子が「医学部志望」らしい。
医者も立派な仕事だけど、GoogleやAmazonの様なイノベーションを起こす!という発想の子供がもっと増えなきゃ…と思っていると。
その為には、親もアップデートしなければいけない。
「こっちの方が安定してるよ」
「大企業の方が安心だよ」
みたいな事を言わないように…。
本当にそうだ。
どうしたって道筋が見える分かりやすい進路を描いてしまう。
別に進学校に行かなくても良いし、東大に行ってほしいワケでもない。
だけど、特に目的もなくチャラチャラし始められたら困るなぁ…とは思ってしまう💦
世論を作る
田内さんは、前作を出版された後に自民党の安部派の勉強会に呼ばれて議員さんと話した事があるそうだ。
議員さんの中にも、同じような問題意識を抱えている人は沢山いるらしい。
だけど、政策を実行したいと思っても「世論」が味方をしないと実現が難しいらしい。
世論に反したら次の選挙で落選するかもしれないし。
あ~、なるほど。
今年の1月から新NISAがスタートしたのって、正に世論ではないだろうか?
YouTubeで支持者の多い両学長が望んでいた。
新NISAブームにより、金融機関の口座開設数が増える。
投資商品が売れて、金融機関の手数料収入が増える。
新NISAなんて、扱える金融機関がとてつもなく多い。
銀行、証券会社、信用金庫、郵便局、農協(!)
もちろんネット銀行、ネット証券。
田内さんは「国として新NISAなんて辞めた方が良い」と言う。
その理由は、是非動画を見てみて欲しい。
私も個人的には、同感。
恐らく田内さんが世の中に発信したいと思っている事は、ビジネスに繋がりにくい気がする。
だから、相乗りする企業も少ないだろう。
だって「金融教育=投資教育」にしてくれた方が金融機関が儲かる。
だけど「目先の利益」じゃなくて。
手数料ではなく、投資されたお金の行方を考えた方が良い。
そして日本から世界に輸出できる何かを作らなければいけない。
「何か」を作る人を育てなければいけない。
「失われた30年」に学生、社会人、親を経験した私達。
次の30年を作る責任がある世代である事は間違いない。
私は、教育にも政治にも関係ない「プロの素人」として世論を形成するお手伝いをしていこうと思う。
今日も有難うございました。