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子供はお金が「かかる」のではなく「かけている」という説
先日、フォローさせて頂いているぽよんさんが教育費についてこんな記事を書かれていて興味深く読ませて頂きました。
私が共感したのは、「地域間のギャップ」です。
田舎と都心部では子供の進学先の選択肢に雲泥の差があるという事実。
一口に「首都圏」と言っても
私は神奈川県の多摩川寄りに住んでいますが、やっぱり故郷(湘南付近)とは状況が全く違います。
同じ神奈川県とは思えない位、「教育費のかけ方」が違う。
〈故郷〉
①小学校受験をする人なんて聞いた事がない。
②私立中学へ進学する子は学年で2人位(私の小学校は1学年5クラスのマンモス校でした)
③私立高校はどちらかと言うと学力的には低めの人が行く所
④塾・家庭教師等を利用するのは中学生以降
⑤高卒で働きだす人も多い。
⑥有名大学の話題が出る事は殆どない。
時代もあるかもしれないが、地元に残った友人や妹の話を聞く限り今もあまり変わりなさそう。
〈多摩川付近〉
①一部地域では「全員が小学校受験をする」という幼稚園などが存在する。
②①ほど極端ではなくても、チラホラと小学校受験をする子供や、私学に通う小学生を見かける。
③小学校入学前後からママ友との集まりで「中学受験どうする?」みたいな会話が行われる。
④小1から通塾する子多数。
⑤私立中学への進学率が低いエリアでも、学年の半分は中学受験をする。
高いエリアなら「全員中学受験」コースへ。
今住んでいる場所の中学以降の進学先については、あまりよく分らないけど「高校からでは入れない学校」というものが多数存在している事が中学受験の過熱に火を注いでいる感アリ。
私自身は、相変わらず「迷い中」という状況です。
学校よりも塾が高い
まだ小学校受験の世界しかリアルに体験した事はありませんが。
自分や周りの人の話を集めるとこんな感じでした。
〈年少~年中〉
月謝(週1回) 3.5万~4.5万
季節講習 10万円前後
〈年長〉
月謝(週2回) 約10万円
季節講習 冬・春 約10万円
夏 50~100万
秋 30万前後
+受験用のスーツ、靴、バック、等。
我が家は年長児の通塾も週1回だったし、夏期講習も周りと比べたら最小限だったのでここまでかからなかったけど。
それでも年中で入塾した時点で月謝に物凄く驚いた。
こどもチャレンジの年間受講費と月謝が同額なんですもの( ;∀;)!!
年長の夏期講習時期には、同じく通塾中のママ達と「塾代ヤバイ!」「私立小学校に行ってからの学費の方が安い!😂」と泣き笑いしていました。
そんな塾が発信するメルマガには
「年長の1年間にかかる塾代は約50万円ほど」って書いています。
それは週1回しか通塾しない+季節講習一切取らない人の話だし、そんなのは許されない雰囲気なのに(^_^;)
中学受験の世界も「月謝は毎月10万円」というのは普通の話の様です。
教育は誰のモノ?
そんな事をグルグルと考えていたら、日経新聞のコラムにこんな記事が。
児童手当のバラマキは少子化抑止に資するのか。
親が出産に二の足を踏む一因に、子供の教育費負担の重さを指摘する声は多い。実際はどうか。幼児教育・保育は無償化された。高校の授業料は所得制限はあるものの無償が原則だ。親が負担しなければならないのは、制服代などの学校教育費と学習塾、習い事にかかる学校外活動費の総額である。
その総額は、幼稚園から全日制高校までの15年間を公立校に通う場合、平均574万円だ。1年あたり40万円に満たない。15年間すべてを私立に通わせるなら同1838万円になる。なお学校外活動費は親の学歴が高いほど増える傾向にある。一方、高校生の6割強は塾に通っていない。
平均値で語るのは誤解のもと。教育費は「かかる」というよりも、一部の世帯が意図して「かけている」のだ。これは一例にすぎないが、客観的なデータを吟味して少子化対策を立案するなら、所得制限なき児童手当などは、はなから選択肢にもなるまい。
色んな点が引っかかった。
記事にもある通り「平均値」なので、都心から過疎地域まで含めての「平均」であり、きっと首都圏中の首都圏では全く違うだろう。
ただ最後の方を見る限り
所得の高い人は好きで「教育費をかけている」のだから、国が支援してあげる必要はない。
と言いたいのかな?と感じた。
確かに好き好んで「お金をかけている」のかもしれない。
でも、もっと広い視点で考えてみてほしい。
教育は一体何の為にあるのか?
親が我が子を東大に進学させて鼻高々に生きるためか?
私はそうではないと思う。
一概に「公立よりも私立の方が上」なんて言い方は勿論できないけれど
私立の方が「自由度が高い」事は間違いない。
実際に尊敬する工藤校長も「公立より私立の方が学校改革が進めやすい」と話していた。
日本は教育にお金を使わない国。
国家予算の5%しか教育・研究費に充てていないので、学校全体が常に予算がない。
どんな家庭に生まれても、学費という最大ネックがなく
「子供に合った学校」「学びたい学校」を選択できる事が一番の幸せであり
幸せな子供時代を過ごせた子供がイノベーションを起こせるのではないか?と思う。
実際に海外では、幼稚園から大学まで公立・私立関係なく学費が無料。
大学生は毎月8万円のお小遣いが国から支給されるという国もある。
これは、「大学生にはアルバイトではなくしっかり勉強してほしい」という国の意図があるそうだ。
国が教育にお金をかけない→個人の負担増
個人の負担増→少子化
少子化→高齢者だらけの国へ…
政策の事も、社会の事も、全然分からないけれど
子育て当事者としてリアルにこういう事ではないかと思う。
子供は親が産みたくて産んで、教育費はかけたいからかけている。
そんな風に思うのではなく
「子供は国の財産」という視点に立てば、もう少し変わるのではないか?
それはお金の面だけじゃなく、職場での妊娠・出産に関する目線も。
子育てって本当に難しい。
本当にキツキツ、パツパツですよね。
長くなりましたが💦
最後までお読みいただき有難うございました。
今日も素敵な一日になりますように☆彡
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