利益を上げる事が正義なのか?
雑誌で偶然見かけた、小学生起業家。
コロナ禍の時に、環境問題に興味を持ち起業をされたとの事。
サイトにはお母さんのコメントが載っていました。
本当にその通り。
大量生産、大量廃棄。
私は全くその分野には詳しくないけれど、温暖化が進んでいる事や、ゴミを埋め立てる場所がない等、実は「待ったなし」な状況になっている事はたまに見聞きしている。
この会社のHPを見ながら、ふと思ったのは「受験産業」の事。
大量の廃人を作る
Voicyの野本響子さんのチャンネルで、中学受験に関する面白い回があった。
元大手進学塾最上位クラスの担当講師による、中学受験に関する話。
野本さんは、中学受験に携わった経験のない方なので聞き手としてのリアクションがとても面白かった。
子供が毎日10時間以上勉強するとか。
あまりのハードな内容に「鼻血が出そうなんですけど」と言っていて、思わず笑ってしまった。
ただ、その中で衝撃だった事がある。
それはゲストの講師が「中学受験は大量の廃人を作る」とコメントされていた事。
元麹町の工藤校長も「中学受験に失敗して傷ついた子供達が沢山いる」と話していたので、同じ意味だと思う。
また、知り合いから聞いた話であるが
東京都心の公立小学校には「私立小受験で失敗して荒れている子」等もいるらしい。
私自身、長男を小学校受験させて不合格をもらった身である。
「受験」という世界に少しでも触れた事があるので、受験をしたい人の気持ちも、受験が廃人を作るというのも、よく分る。
受験をしたいというのは、とても純粋な気持ちだ。
でも、「受験産業」という産業によって、親も子も段々感覚がズレてくる事は間違いないと思う。
人も「資源」の1つだと考えてみる
ちょうど出生数に関するニュースが出たばかりだ。
日本という小さな国にとって、物凄く貴重な「子供」である。
その子供が、大人の利益の犠牲になって良いのだろうか?
「志望校に合格したい」
目標に向かって頑張る事は、素晴らしい事だと思う。
だけど、塾も親も「本当にこのまま突き進んで良いの?」「他に道はないの?」と考える必要がある気がする。
そして、前出のVoicyを聞きながら感じた。
「何となく中学受験が流行ってるから」「友達が塾へ行ってるから」なんてふんわりとした理由で受験産業に足を踏み入れるのは凄く危険なのかもしれない。
「本当に勉強が好きで、向いている子」の為の世界なのかもしれない。
受験産業を全否定したいワケじゃない。
本当に勉強が好きな子にとっては、多分エンターテイメントみたいな楽しい事なんだろう。
だけど、「中学受験しなきゃ」「中学受験した方が良い」みたいな風潮になる事は決して良い事ではないと思う。
子供が自ら選択できる材料を提供したい
冒頭で紹介した、小学生起業家の女の子も元々は中学受験をする予定だったそうだ。
だけど、本人が起業を希望したのでその道に進む事にしたとの事。
とても素晴らしい事だと思う。
「大人が作った産業」
「大人が作った舞台」
に乗るのではなく。
「自分がやりたい事」を見つけられるなんて。
私はずっと、誰かが用意してくれた舞台を目指していた気がします。
だけど、noteを書く様になって大小関係なく「社会」に目が向くようになったかも。
利益を追求するのではなく、人にも環境にも優しい世界を作る事に尽力したい。
子育てを通して、そんな世界を一緒に作りたい。
改めて、そんな風に感じた。
今日もありがとうございました!