子供が嫌がる「漢字の宿題」を、少しでもラクにする方法を探ってみた。
「書く事が好きじゃないんで、漢字の宿題が毎日大騒ぎなんですよね。画数が多いと何度も書く事が嫌みたいで…」
「そうですよね~」
「例えば、書き順も合っていて丁寧に書けたら1行書かなくてもOKみたいなルールを導入する事はアリですか?」
「それは、アリです」
なにっ!!!!
書かせるのがシンドイ
漢字の宿題がシンドイ。
長男の小学校では2日に1回「漢字を書く」という宿題が出る。
という内容で、1日に3個位の「新しい漢字」の宿題が出る。
自分の子供時代に漢字を何回書かされていたか記憶がない。
だけど「12回」で済むならラクな様な気もする。
それでも長男は、最近この宿題をとてつもなく嫌がるようになった。
最近習った漢字だと「父」「母」辺りは良いが「楽」「親」「教」等の画数が多い漢字になると大騒ぎ。
元々「文字を書く」という行為が好きではない。
よっぽど丁寧に書こうという意識を持たなければ、ノートやテストに書いてある「名前」すら物凄く適当に汚い字で書いている。
平仮名やカタカナは画数がそこまで多い文字はないけれど、漢字は画数がどんどん多くなってきて「めんどくさいレベル」が急上昇している。
宿題に取り掛かろうとして、漢字ノートとドリルを開いても
「こんなの書きたくないんだよー」
「今日、面倒な漢字(画数が多い)ばっかりだ!!」
と大騒ぎして中々始まらない。
「書けば終わりなんだから、書いちゃおうよ♪」とか
何とか乗せようとしても、そう簡単には切り替わらない。
美味しい飲み物を差し出してみたり、噛むっとグミを口に入れてみたり、あの手この手を尽くしてもグズグズが止まらないと最後はこちらがイライラしてくる。
グズグズしている間に時間は10分、20分と平気で過ぎていく。
何コレ?
うちだけがこんなに大騒ぎするの?
これって、赤ちゃんの頃の「泣き止まない現象」と同じじゃない?
徐々に長男だけではなく私も「今日、漢字か~」とグッタリするようになった。
解決策を探る
世の中の共働き家庭は「漢字の宿題」に付き添う余裕なんてあるのだろうか?
みんな、学童で勝手に終わらせて帰ってくるのだろうか?
もし学童で宿題を終わらせているとしたら、親は「宿題の中身」すら見ないのでは?
いっそ見ない方が気がラク?
・・・・
そもそも皆、本当に提出しているの???
疑問に感じた私は、長男に「漢字の宿題やらない子いる?」と聞いてみた。
すると結構な割合で「忘れました」「やってきませんでした」という子がいるらしい。
大体「漢字が書けるようになる」はどこまで重要な事なのだろうか?
流石に小2で習う漢字位は書けるようになって欲しいとは思う。
だけど、高学年になるにつれて「使用頻度の低い漢字」も増えてくる。
それに大人になれば常にスマホやPCが手元にあって、分からない漢字は調べながら書いている。
学校現場もタブレットが支給されて、教科書やノートのデジタル化もそう遠くない様な雰囲気になっている。
(良し悪しは別として)
「漢字を書けるようになりたい」
「難しい漢字が書ける事がカッコイイ」
そういうタイプの子供なら良いが、そもそも書く事が嫌いな子供に「何十回も書いて覚えろ!」と強制して嫌な思いをさせるのは得策なのか?
とは言え「うちは漢字の宿題はやりません!」は尖りすぎな気もする(笑)
どうしたものか?と、私は過去に購入したこちらの本からヒントを探ってみた。
本の中にはまさに私が困っている事に対するヒントが書かれていた。
具体的な点は是非本を読んでみてほしいが
漢字の宿題を嫌がり、雑に書いているという悩み相談に対して
「書く回数を減らせないか、先生に交渉してみては?」と書かれていた。
付き添った方が早い
早速、担任の先生と個人面談をした際に冒頭の様に「書く回数を減らす」交渉をしてみた。
するとアッサリOKが貰えた。
「みんなやっているので」「決まりなので」等と言われるかと思いきや、本当にアッサリ「アリです」と言われてとても驚いた。
でも、アリな理由も分かる気がする。
葉一さんの本にも書いてあったけど「宿題は多めに出す」のかもしれない。
(少ないとクレームが来る)
「宿題」と一口に言っても、子供の中には公文で先取学習していて2学年位先まで完璧に書けるような子もいるだろうし、全く書けない子もいるだろう。
それを一括りにして回数を決めるのは、子供にとっては苦痛だろう。
残念ながらうちの長男は「書けない子」ではあるが、覚えられたなら何度も書く必要はない。
個人面談でOKを貰った翌日、早速漢字の宿題があったので長男に「OKを貰ったやり方」を提案してみた。
書き順が正しくて、丁寧に書けたら6回でOK(半分)
「半分でOK」と聞いた長男は、大喜びだった。
1回書き終わる度に、見本と書いた漢字のバランスや位置等について2人で「良かった」「ここはもう少しだった」等と言いながら丁寧に6回書いた。
ガッツリ付き添うので、時間は取られる。
それでも「中々始まらなくてグズグズ騒ぎ出す」をなだめる作業よりもずっと楽だった。
公立の小学校で、授業を「個別最適化」するは簡単な事じゃない。
だからこそ、せめて「家庭で取り組む宿題」は子供に合うやり方を柔軟に探りたい。
こういう交渉を連絡帳や学校への電話で行う事は難しい。
個人面談があって良かった。
これからも、先生と上手く連携して「家庭学習の個別最適化」を図っていきたいと思う。
小2でもこんなに大変なんだから、小学生以上の子が数人いるとか、高学年、受験生を持つ親はどれだけ大変なんだろう。。。
にも関わらず「時短勤務は3歳まで」ってどういう事なんだ?( ;∀;)
今日も有難うございました。