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筋トレ×note×読書=私?
「社員として、会社のイベントに関心を持つ事は当たり前です。見に行かなかった人は理由を言いに来てください」
あれはもう20年ほど前の事。
新卒で入社した会社での出来事だった。
その会社は「強烈なワンマン社長」と「ゆかいな家来たち」で構成された企業だった。
平日の午前にフラっと職場に現れて「今日、カニ鍋パーティーしたいな」と呟けば、「緊急カニ鍋パーティー」が企画されて午後からは若手のメンバーが買い出しや調理に駆り出される。
(勿論、仕事は中断)
定時後に開催されるパーティーにも関わらず「欠席は禁止」。
(子供を持つパートさんも最低30分は帰れない)
小売業だったので、土日にどこかでイベントを開催した時はイベントのスタッフとして指名されていない一般社員も必ずイベントの様子を見に行く事を推奨されていた。
見に行かない人間は「会社に対する興味関心が薄いダメ社員」という扱いをされて、ダメ社員の上司が社長室に呼び出されて「教育が悪い」と散々罵られる。
社長が平社員に対してネチネチ文句を言ったり怒る事はない。
だけど、管理職に対しては2時間も3時間も監禁して説教をしていた。
こんなに露骨で非常識な会社は滅多にないだろう。
だけど「社訓の暗唱」はどうだろうか?
最近こそ少ないかもしれないが、40代・50代位の皆さんの中には新人研修で「社訓の暗唱テスト」みたいな事がなかっただろうか?
それは「洗脳」かもしれない。
「使いやすい労働者」を大量生産する
こちらの本を読んだ。
ホリエモンの本という事で、タイトルからもお察しの通り
「学校は従順な労働者を大量生産する為の場所である」と主張する本だ。
それを聞いて嫌悪感を感じる方もいるだろう。
でも私もホリエモンと同じ考えを持っている。
noteに何度も書いているけど、私は学校の「常識」が大嫌いだった。
・得意科目を伸ばすより、苦手科目を頑張って平均点を上げる。
・1分単位で「何をする時間か?」が決められて、皆とリズムがズレると非難される(授業中にトイレに行くと怒られるとか)
・運動会の入場行進(軍隊か!)
・思ってもいないのに「楽しかった運動会!」とか言わされる卒業式の贈る言葉。
・絵も作文も、暗黙の正解がある。
「早くこの場所から逃げたい」と子供心に感じていた。
それでも、小・中・高・短大と特に異端児になる事もなく進学をして、「みんな就職するモノだから」という理由で、「よく知らない・興味もない会社」へ就職した。
この年になって、「周りに流されず、自分がどうしたいのか?をもっと考えてみれば良かった」と思ったりする。
本書では、学校が作られた歴史的な背景、学びとは何か?から始まり
「会社も洗脳機関である」と題して、「会社で働く事」についても色々と書かれていた。
新書でサクサク読めるので、興味のある方は是非読んでみてほしい。
3つのタグ
正直、ホリエモンにどんなに「学校は洗脳機関だ!」と言われても、親の方から子供に対して「学校をやめなさい」と言う人は少ないだろう。
「会社も洗脳機関だ!」と言われても、読んだ直後に「辞表」を提出する人も少ないだろう。
この本の中で唯一(?)、私も意識してみよう!日常に生かしてみようと感じられたのは「3つのタグでレア人材になろう」という箇所だった。
本の中で紹介されていたのは「厚切りジェイソン」さん。
①在日外国人
②IT企業役員
③お笑いタレント
分かりやすい!!
何かを突き詰めて「100万分の1」の存在になるよりも、「100分の1」を3つ掛け合わせれば「100万分の1」になれるという事だった。
ちょうどこの部分を読んだ時、私は朝の通勤電車の中にいた。
見渡せば男女問わず沢山の「通勤客」が乗っている。
うーん、イマドキはワーママよりも専業主婦の方が希少価値が高いかも?(笑)
その日はそこで止まってしまったけれど、この記事を書くにあたって改めて今自分にあるタグは何か?と考えてみた。
それが
①筋トレ
②note
③読書
だった。
平凡(笑)
だけど、筋トレ(又はピラティス・ヨガ)を3年間毎日続けた人はそんなに多くないかもしれない。
noteのアカウントを持っていても「毎日投稿」を1年以上続けた人は全体から見たら少数派かもしれない。
そして「読書」である。
私の中では1日に1ページも読まない生活は考えられないし、1週間に1冊以下しか読了しなかった事は殆どない。
でも、社会人の中には1ヵ月に1冊も読まない人も沢山いるようだ。
そう考えると、地味で誰でもできそうだと思えるこの3つは「レアキャラ」かもしれない。
この3つを何かに活かせているか?は分からない。
だけど、誰かに強要されてイヤイヤやっているわけではなく。
お金を貰えるからやっているワケでもない。
こういう「やりたい!」という気持ちを大事にする事。
「お金にならないからムダだ」と切り捨てずに楽しむ。
それが幸せかもしれない。
あ、大分話がそれた(笑)
<あとがき>
ホリエモンの本って、極端なのでアンチも多いと思いますが、突き詰めると工藤勇一先生や植松努さんも似たような事を「マイルド」に話している気がします。
皆が有名中学を目指して、良い大学を目指して、一流企業就職を目指して、出世競争を目指す・・・なんて生き方をしなくても良い筈。
とは言え、では何を目指すのか?と言われると難しいので「3つのタグ」という思想はとても良いな~と思いました。
今日も有難うございました。
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