私達の時間はモノに飲み込まれているのかもしれない。
「ただ今混み合っておりまして、値段がつくまで2時間待ちとなっておりますがよろしいでしょうか?」
日曜日、不用品を売りにブックオフスーパーバザールへ行ってきた。
楽に捨てたいからわざわざ来たのに。
全てのカウンターが激混みで、疲れてしまった💦
メルカリは面倒
年末の大掃除の時には処分しきれなかった不用品を、週末に一気に片付ける事にした。
不用品の処分と言えばメルカリ。
産休中にデビューして、一時期断捨離にハマった。
マタニティウェアの様な期間限定品はすぐに売れた。
でも仕事復帰してからはとても面倒に感じるようになった。
出品・対応・梱包・発送・・・と何かと時間を取られる。
何よりも嫌なのは、売れるまで持ち続ける事。
なるべく1日で片付けたかったので、私はメルカリではなくブックオフへ行く事にした。
激込みのブックオフ
ブックオフと言えば、私が学生だった頃は「古本屋」だった。
マンガとCD・DVDが売ってる店みたいな感じだった。
それがいつの頃からか、「ブックオフスーパーバザー」なんていう何でも売り買いできる業態の店が出来た。
本・洋服・靴・スポーツ用品・家具・家電。
とにかく何でも売り買いができる。
家中の不用品をかき集めて、昼過ぎにブックオフスーパーバザーへ乗り込んだ所、店中が大混雑だった。
しかも、買取希望商品によってカウンターが違う。
更に「買取受付」と、値段が付いてからお金を受け取る為の「買取清算」も別のカウンターなのだ。
夫と二手に分かれたものの、「買取受付」カウンター4箇所に並ばなくてはならずグッタリした。
本の清算に20分並んで懲りた私は、一回消してしまったブックオフのアプリを再インストールして、受付終了後はアプリへ送金される「キャッシュレス決済」を選択した。
それにしても、物凄い混雑ぶりである。
列に並んでいる人達も皆一様にグッタリした様子。
カウンターの中の人も、ひっきりなしに対応している。
いや、正直こんな込み具合のお店は近年お見掛けした事もない。
買取受付も、購入レジも、激込みなのだ。
因みに、本限定かと思っていた宅配買取の対象品が今では凄く広がっていた事に後から気が付いた(^_^;)
次は絶対店舗へ行かないように気をつけよう(笑)
モノに人生が飲み込まれている
列に並びながら、ふと考えてしまった。
皆、どうしてそれを売る事になったのだろう?
例えば我が家は何を売ったのか?と言えば。
・子供の洋服・靴
・絵本
・古いPC、外付けHDD
・ぬいぐるみ
・裁断機(昔、本の自炊をしていた)
・おもちゃ
何と、信じられない事に去年買ったばかりの玩具を手放した。
誕生日に祖父から買ってもらったポケモンのボードゲーム?
クリスマスに次男がサンタにお願いした「ねじはぴ」
いずれも子供が欲しがって、両親は共に反対したり他のモノで説得を試みたものの聞き入れなかった品物である。
我が家にお迎えしてから数カ月経っても、片手位しか遊んだ事もなく。
逆に、1歳の頃から愛用しているマグフォーマーは相変わらず大活躍。
この日も朝からパーツの取り合いで大喧嘩して涙をこぼしていた(笑)
大人気のマグフォーマーと比べて、去年買った玩具は場所を取る割に全く遊ばれる気配がない。
子供部屋で玩具を見かける度に、「あぁ、ムダなモノにお金とスペースを使ってしまった」と、私はとてもモヤっとした気分になった。
春の大掃除をするにあたって長年溜め込んできた微妙なモノたち(古いPCとか)を処分してる親の姿を見たからなのか、子供達も手放す事を割とすぐに了承した。
買ったばかりなのに。
まだとても綺麗なのに。
胸が痛いよ(お財布も)。
ブックオフに訪れる多くの人達の中にも、同じような人がいるのかもしれない。
わざわざ転売目的で買ったものを売りに来る場所ではないからだ。
皆、本当に必要なモノだったのだろうか?
本当は要らないのに、買ってしまったものはないだろうか?
会社は、あってもなくても良いモノを作る事で利益を得て、社員は給料をもらう。
私達は、「あってもなくても良いモノ」、つまり「余剰品」を買うお金を持っているから「買えてしまう」のだ。
だけど、その「あってもなくても良いモノ」を作る為に、それが正義かの様に世の中には沢山の会社が存在していて、アレコレ理由をつけて私たちは生産・購入・処分にも時間を取られている。
何だか、モノに人生を飲み込まれているような気がして心身共にグッタリしてしまった。
年末にも同じ事を考え、大分モノをお迎えする事に慎重になってきた。
そして今は「手放し期」を迎えている。
もっともっと、感覚を研ぎ澄ませていきたい。
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