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「本を読んでも記憶に残らない」それは当然の事だった。

皆さんは今、何か勉強しているだろうか?

私は2025年1月現在、何かの資格取得を目指したりする立場にはいない。
でも、絶えず本を読み続けている。
そして「分かった気」になるものの、いつの間にか記憶から抜け落ちてしまい、忘れてしまう。
同じような本を何冊も買ってしまう…。

世の中には無限の「知らない事」があり、一生かかっても追いつけそうもない…と、数週間前に絶望していた(笑)

でも、「記憶に残らない」それは当たり前の事らしい。


まずは脳の特性を知る事から

こちらの本を読んだ。

随分前から書店に平積みにされていて、やっと読む事ができた。

この本には「脳の仕組み」と「具体的な勉強方法」が書かれている。
「具体的な勉強方法」については是非本を読んでもらえればと思うが、私がホッとした?のは「脳の仕組み」についてだった。

海馬はすぐに居眠りしやすく、サボりやすい性格です。
本来、そんな海馬が長期記憶に残そうと覚醒するのは、自分が生き延びる上で必要な危機や命に関わるような重要な情報です。
英文法も法令も計算式も海馬からしてみれば何の魅力も感じません。

書籍より

なるほど。

政治、経済、世界情勢、英文法。
どれもこれも、今の私にとって「命に係わるような重要な情報」ではない。

地震、台風、コロナの様な「明日の行動が変わる」ような事じゃない限り記憶できない。
つまりは、そういう事なのだ。

更にはもう1つ。

私たちは普段、すべてを見たり、聞いたりしているように感じますが、実は閲覧や検索履歴に基づいて表示されるWebサイトやSNSの広告のように、もともと自分の関心の高い情報しか脳に入ってこない状態なのです。

書籍より

確かに。

街中でも知り合いが歩いていると、まるでその人だけ顔が浮かび上がってる?という位、しっかり認識できる。

コンビニで好きなアーティストの曲が流れてくると、突然意識がBGMへ向かう。

参考書に「知らない言葉」ばかり載っていたら視界に入っていても、認知ができない。

だから、まずは「学びたい対象」とお友達になる。
脳との親密度を高める事が有効らしい。

お友達大作戦


この話を受けて、私はこちらの漫画を久しぶりに本棚から引っ張り出してきた。

数年前に中田敦彦のYouTube大学で紹介されていて購入した漫画。

読んでいた時は面白く、なるほどな!と思ったものの、読み返す事がなかったので、表紙を見ても内容を思い出せなかった。

だけど久しぶりに中身を読んでみて、最初に読んだ数年前と今で明らかに変わった事があった。

それは、登場人物の役職に以前よりも親近感を抱いているという事だった。

「文部科学省の~」
「財務省の~」
「大手新聞社の~」
「経済学者の~」

と言った職業の人が出てくる度に、どういう仕事なのか?とか。
今現在話題になっている人の顔が浮かぶようになった。

それは明らかにYouTubeのお陰である。

最近すっかり書いていなかったけど、私は今でも「103万の壁」のその後を注視している。

この政策を動かそうとしている政治家がメディアの取材に答える様子だけではなく、自身のYouTubeで親しみやすい話をしたり、Xで偏見報道に反論したりする様子が日々目に入ってくる。

漫画の中で中心となっている「アベノミクス」というものについての評価も、多面的な見方ができることや、同じ職業(経済学者)等でも意見が分かれる事などを知っている。

この「登場人物が分かる」という感覚は、こんな感じだ。

海外の長編小説を読んだ時に「ジェミリー」「アン」「トム」「エミリー」などカタカナの名前が大量に出てきて誰が誰だか分からなり読みたくなくなる。

という状況から

同じ長編小説が日本でドラマ化されて、おなじみの芸能人が多数出演していきなり身近に感じられるようになった。

という感覚だ。

同じ仕事に就いてる人でも、1人1人は普通の人間でタイプも全然違う。
政治家もこんなに色とりどりだ…という事も、この数年でよく分かった。

だからまずは「お友達」になる事が大事なのだ。

これは子供にも応用可能


本の中では子供の脳については全く触れられていなかった。
だけど、子供の学びにもきっと同じことが言えるのではないだろうか?

私は小6の時に遠足で国会議事堂を見学したので、恐らく小学校高学年で「政治」について学ぶのかと思う。

だけど、小6の子供にとって「政治」なんて全く身近な話題ではない。
消費税が何パーセントに落ち着いても、「上がったらいやだな」と思う程度で何故上げるのか?どんな影響があるのか?という所までは考えが及ばない。

内閣、国会議員の役割だって、身近な生活には全く関係がない。

そもそも小学校6年、中学校3年というルールも。
学校には朝8時半までに登校し、下校時刻までは学校の中にいなければいけないというルール?も。
全て顔の見えない大人が決めて、指示される事ばかり。

だからどんなニュースも、世の中の仕組みも「偉い人がヨロシクやってくれるもの」って思ってしまうのも当然なのだ。

そういう意味で「受験」という何か必死にならざるを得ないイベントがないと記憶をする事はできない。

だけど「受験勉強」で終わってしまうのか?
身近な課題として一生モノの知識にできるのか?

それは、本人の意識や、そういう話題が当たり前に議論される環境にいるかどうか?で変わってくるだろう。


そう考えると、工藤勇一先生の様な「誰ひとり取り残さない為」に徹底的に生徒に対話をさせる姿勢、学校のルールを作らせる事は、子供を当事者にする。


石丸伸二さんが安芸高田市長時代に取り組んだ「公立高校の生徒会長に100万円を支給して自由に使わせる」という政策は、「選挙」や「投資対効果」というモノをリアルに学ぶ事ができる。


そう考えると、子供にとって決して身近ではない政治、経済、社会人としてのスキルの色々を、どれだけ身近にできるか?

そして「今学んでいること」を生活に取り入れて接触回数を増やせるか?

という事は、親の出番である。

そういう意味では、我が家の長男が最近ハマっている料理は「計量」がある。小2の算数で学んだ「単位」の勉強にも繋がっていて丁度良かった。


これからも適当に、ゆるく。
楽しく学んでいきたいと思う。

<あとがき>
紹介した漫画の3冊目の続編が出版されていた事を今知りました(笑)
でも既にそこからも数年経過し、経済は大きく動いた。
最新作が出る事をひそかに心待ちにしている。

**「昨日読んだ本」コーナー**



オンライン読書教育「ヨンデミー!」に、毎日「感想提出」をしている子供達が昨日読んだ本を紹介するコーナー。

<読み聞かせした本>

<長男>

<次男>

今日も有難うございました。

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