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心の詩歌

詩や短歌に興味がある方向けです。詩歌の紹介・創作論・哲学・社会問題などが中心です。更新頻度は月六回以上。
短めの読みやすい文章を、頻度多めでアップロードします。 こんな詩歌があるのか、とか、こんな考え方も…
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#詩

【心の詩歌】結婚すると歌の心がわかるよと言われたら(その2)

前回書いた、「結婚すれば本当の歌の心がわかるよ」(穂村弘が書いた、別の歌人の発言)の話の…

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中本速
5か月前

【心の詩歌】結婚すると歌の心がわかるよと言われたら(その1)

穂村弘の文章に、歌人の特徴を書いたものがあります。「生命と自我の肯定」があると穂村は書き…

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中本速
5か月前
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【心の詩歌】長崎平和祈念式典のアメリカ駐日大使不参加と短歌

2024年8月9日に行われた長崎平和祈念式典には、その日付に原子爆弾を落とした当のアメリ…

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中本速
5か月前

【心の詩歌】【公開記事】短歌と表記 漢字と平仮名

短歌において、漢字と平仮名はバランスが取れているべきでしょうか。 私はよく、あなたの短歌…

中本速
6か月前
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【心の詩歌】短歌で「否定」できるか

最近、短歌で「何かをちゃんと否定できるか」ということを考えています。 ある立場を明快に否…

中本速
7か月前

【心の詩歌】【公開記事】歌人・岡井隆の本から学んだこと

短歌を作るための本はいろいろあります。 友人に岡井隆の短歌入門書を勧められて読んでいると…

中本速
7か月前
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【心の詩歌】五行歌の創始者・草壁焔太

五行歌という詩形があります。創始者は草壁焔太です。 短歌や俳句と同様に短詩ですが、「五行で書く」ということが決まり事で、各行の音数には制限がありません。 五つの句に分かれるという点で短歌に似てはいますが、五行歌には五行歌らしさがあるという感じがします。 それは、短歌が短歌らしい美に依存しているのとはまた異なり、より率直な感じがします。 おそらく歌のリズムが共通ではないこと、詩形の歴史が新しいことなどにより、作者の状態がそのまま反映されやすいのでしょう。 縁あっていくつかの

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【心の詩歌】『遠い感』の同時代性

郡司和斗『遠い感』という歌集には、三次創作的な短歌がいくつかあります。 二次創作という言…

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中本速
8か月前
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【心の詩歌】現実逃避としての読書

読むべき本が溜まりだしたのはいつごろからでしょう。 大学生が学問の本を溜めるのは仕方がな…

中本速
8か月前
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【心の詩歌】大手が来る、来た、それも昔話

『大手が来る』という詩集があります。 甲田四郎という詩人の詩で、この「大手が来る」という…

中本速
8か月前
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【心の詩歌】写生の意義 現実は美しくないのに

短歌において、「写生」はどういう意義を持つでしょうか。 この文章を読んでいる方は詩歌に関…

中本速
9か月前

【心の詩歌】短歌の句読点について

短歌における句読点。 しばしば歌会でも効果が語られます。 句読点をあえて入れると、句読点…

中本速
9か月前
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【心の詩歌】歌会では、説得力がありすぎてはいけない

いま、少し反省しています。 歌会で、やや強すぎる評をしてしまったのです。 評価が厳しすぎた…

中本速
9か月前
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【心の詩歌】【公開記事】イキ告のすすめ

この文章は「イキ告」をすすめるものです。 イキ告という言葉は、由来が明確ではありませんが、おそらく「いきなりの告白」「イキった告白」というニュアンスで広まっている最近の言葉です。 関係を構築したうえでの、計画的な告白との対比で、かなり否定的なニュアンスで使われます。 この言葉が用いられる時代背景には、恋愛関係を持ちかけるのがハイリスクになっている現状があります。 人を口説くことはそれ自体がリスクを取る行動ですが、それが告白される側にとって嫌な気持ちになる場合、口説くことの