その腰痛、肩こり等の症状が改善しない理由は?〜とある治療家の頭の中〜
【はじめに】
このnoteを開いていただき感謝いたします。
これを見ていただいてるという事は、改善しない何らかの症状に悩んでいますか?
もしそうなら少しでもこの記事が何かの気付きになり、お役に立てたら嬉しく想います。
この情報社会において、なぜ同じような情報ばかりが溢れ、なぜ”腰痛””肩こり”等の症状が無くならないのでしょうか?
実はあなたのやっている事は世間一般の対症療法な“やり方”で、
原因に対して正しいアプローチが行えていないのかもしれません。
※このnoteの情報は、身体に不可逆的な変形や変性がある場合はお役にたてないかもしれません、ご了承ください。
私は福岡で理学療法士&治療家として活動している
“シンsin(nes)🍀あなた自身を診る治療家“と申します。
久しぶりに少しゆっくりできる時間が取れたので少しnoteを書いてみようと想います。(今回はちゃんと自分で書きますw)
→(実は年末から書き始めて公開がこの時期になったのと、
全然少しじゃなくてなかなか長くなってしまったのはここだけの話w)
普段の頭の中でベースとなって考えてる事を思いつくままに書きますので
読みにくい点もあるかと想いますがご容赦ください。
現場の臨床やオンラインで多くの腰痛、肩こり等多くの症状を呈している方を診させていただくことが多いのですが、毎回クライアントさんへ説明している事をここに簡単に記します。
心身に関わる仕事をしている方や健康意識の高い方からしたら、
「そんな事当たり前〜」
というような内容も含まれますが、読んでみて少しでもなるほど!と想っていただけると嬉しく想います。
【あなたの症状はあなただけの特性がある】
“腰痛”、“肩こり”を始め多くの症状は、人それぞれ原因が違います。
その原因というのも、「椎間板ヘルニア」などの診断名といった西洋医学的な考えもありますが、ここではそれを指すのではなく、
身体的、精神的、活動的なものであり、その習慣によるものを指します。
つまり“腰痛”“肩こり”等に至った活動や食生活、思考、動き等に誰1人として同じ人はいないのです。
ですので
「〇〇を、すれば腰痛(肩こり)は治る!」
などよく目にする宣伝、うたい文句に流されないで下さい。
これは注意を向けさせたり、集客する為の刺激の強い言葉なことが多いと想います。
みんなに共通する腰痛(肩こり)の治し方などの“やり方”というものは基本的にはありません。
なぜなら原因も違えば、ヒトの身体の使い方はそれぞれ違うからです。
人それぞれ走り方とかスポーツのフォームも違いますよね?
ヒトの動きは、一人一人いくつかのパターンに分類されます。
これは生まれ持った特性的なもので生きている途中でパターンを変える事はできません。
これを理解しないで画一的思考で”人”を見ようとしている方が大半かと想います。
こういう点もあり、
万人に合うのかのように謳っている“やり方”では改善しない人が多いのです。
ですが、“ヒト”としての共通した原則というのも存在します。
それは生物学的なヒトとしての視点です。
この部分を改善するだけでも症状が改善するケースが多いので参考にされてみて下さい。
飼っているペットや自然界に存在している生き物をイメージしてみて
”人”と比較しながら考えてみて下さい。
【生物学的なヒトとしての視点】
当たり前の事ですが、ヒトは生き物ですので、
活動する事だったり、休む事、身体に合うものを摂取する事など
が生物学的には常識としてあげられるでしょう。
ですが、現代社会において、この自然の常識が大きく壊れています。
これはいろんな歴史的背景があり”自然に”、もしくはなんらかの影響を受けてによって”不自然な”、”世の中の常識”というものが作られています。
ここで質問します。
自分に当てはめて考えてみてください。
①自然に身体を活動できていますか?
②不自然な刺激を避けてちゃんと休めていますか?
③不自然な物を口にしていませんか?
いかがでしょうか?
以下に簡単に説明をしていきます。
①自然に身体を活動できていますか?
仕事や家事により同じ運動、姿勢を継続しなければならず、活動が制限される習慣になっている状態、
また誤った教育や情報で、正しいと思われる姿勢や活動方法を理解している事
などが挙げられます。このため多くの方が自然な身体の使い方をできていません。
それは
日常習慣で当たり前になっている活動が身体にとって自然と言える活動でしょうか?
よい姿勢と聞いてどのような姿勢を思い浮かべますか?
一般的に言われている良い姿勢とは骨盤を立てて背筋を伸ばし、顎を引き…
みたいな姿勢ではないでしょうか?
それは真っ直ぐ立っていたり、座っているだけという“静的”に安定した姿勢と言えますが、その姿勢での作業となるとどうでしょう?
この姿勢を“動的”にみるとどうしてもどこかに負担がかかってくるものです。
これによって症状が起こっている方も少なくありません💦
生物学的に基本的活動が行えているか?
この“静的”“動的”な姿勢になると先に述べたヒトそれぞれの動きのパターンというものも関与してきます。
自分に当てはまる良い姿勢というものが相手に当てはまるとは限らないのです。
この”静的””動的”な姿勢に関してはちょっと細かくなるので今回は記載しませんが、メディアやネットにある情報が正しいとは限らないという事を念頭に入れて頂けるとよいかと想います。
”人間“や“人“としてである前に
“ヒト“という生き物として自然な動きをすることが大切なのは承知の事実かと想います。
さて、あなたは生物学的な“ヒト“として自然に活動できていますか?
②不自然な刺激を避けてちゃんと休めていますか?
スマホや家電、メディア等による強い刺激により心身(特に脳)が休まる事ができず、睡眠不足や疲労が蓄積してしまっている状態です。
便利さや楽しさに振り回されその代償を払っている事に気づいていません。
また、ここでは現代社会特有のメンタル的な要因も関係してきます。
見たくないもの、聞きたくないもの、嗅ぎたくないもの、味わいたくないもの、感じたくないもの、不安、恐怖etc…
これによって自律神経、筋・筋膜、骨・関節、循環・分泌などに影響を与え”頭痛””肩こり”腰痛”などはもとより内科的疾患や精神疾患など多岐の症状に結びつきます。
ここでは”結果論”として症状に結びつくとしていますが、
逆に”目的論”として無意識に症状を出してしまっているケースもあるので
どちらからの視点も考えておく必要があります。
これに関しては細かくなりすぎるのでここでは記載しないでおきます。
この不自然な刺激に関しては説明しなくてもある程度理解できるかと想います。
不自然な刺激ではなく、自然で適切な刺激を受けるようにしましょう。
・自然な刺激にするにはどうすればよいのか?
・不自然な刺激を回避するには?
という問いをしてみて下さい。
昨今、瞑想やキャンプ、サウナ等流行っているのはこういう事にも繋がっているのかもしれませんね。
さて、あなたは生物学的な“ヒト“として、休息を取れてしていますか?
③不自然な物を口にしていませんか?
ヒトとして自然な物を必要な分だけ口にしているか?
逆にいえば
不自然な物を必要以上に口にしていませんか?という事です。
不自然な物とは大まかに言えば、
精製されたもの(砂糖や塩、薬等)や加工食品、またそれらを栄養源にして育てられたもの等になります。
元々“ヒト“の身体が精製されたものを口にするようになったのはヒトの長い歴史の中でごく最近のことです。身体は不自然な物を消化吸収するのが苦手ですのでそれによる不調が現れるのはごく自然なことです。
日常生活で無意識に身体にとって刺激の強い物や消化吸収に負担のかかる物を口にしているのは意外と多いものです。
例えばカフェイン、アルコールなどは肝臓の負担をかけてしまうためこれが原因で腰痛、肩こりの原因になっているケースもあります。
→たしなむ程度はいいと想いますが、過剰摂取は控え、カフェイン、アルコールが入っていない飲料を可能であれば1日2リットルを目標に摂取しましょう。
これらの分解にはたくさんの水が必要になります。
もし水が足りない場合、一度分解に使った水(ある意味汚水w)を再利用することになります💦
肝臓に限らずさまざまな臓器は、神経や線維性結合組織で繋がっており、間接的にも循環・分泌などで影響を及ぼしあっています。
そのため口にするものにも意識を向ける必要があるのです。
このような事例のように色んな身体の仕組みがあって現状があります。
他にも日頃何気なく口にしている物に意識を向け、内臓に負担がかかっていないか考える時間を作ってみてください。
もしかしたら今生じている症状の原因となっているかもしれません。
できるだけ自然の形に近いものを”ヒト”として適切なものを適切な量だけ
摂取するのが好ましいですが、その詳細は今回ここでは記載しませんので興味のある方は調べてみて下さい。
現代社会において、一般の人が本当に自然な物を口にする事ができる事は難しくなってきました。
今、我々が口にしている野菜やお肉、魚、飲み物は自然なようで実は深く調べていけば自然な物とは言えない物が多くあります。
こればかりは残念ながら一般個人レベルでは到底変えることはできません。
食に関してはほんとキリが無いほど深い闇がありますので機会があればまた書きたいと想います。
さて、あなたは生物学的な“ヒト“として、適切なものを適切な量だけ摂取できていますか?
以上、生物学的な視点を中心に述べましたがこれは主に身体的なもので
これには思考的な面が大きく関与しています。
これに関しても一人一人の教育を受けた背景に関与しますし、歴史的背景や世界情勢、心理学、また一人一人の学びの深さにもよりますので機会があれば書きたい時想います。
(書けるのか?笑)
【症状発生のメカニズムは?】
↑上記のような身体的、思考的な点において、
どこかの部分で、
・過剰に用いられて症状が生まれる→過用
・用いられないことで症状が生まれる→廃用
・正しく用いられないことで症状が生まれる→誤用
この
『過用』、『廃用』、『誤用』
という“3用“がそれぞれ複雑に影響し合うことが原因となり症状が生まれると考えています。
ですので、それぞれの視点において
・適切に用いること→『適用』
これが大切だと想います。
【じゃあ何をすればいいの?】
症状が強く生活に支障が出ている場合は必ず病医院を受診して遠慮なく薬等に頼りましょう。
そして症状が楽になるために対症療法としてマッサージやストレッチをしても構いません。
と、ここまでだと、どこにでも書いてあるようなことですよねwww
ここからが大切な部分です!
・では、どこをマッサージやストレッチで緩めるのか?です。
症状が出ている部分にしていませんか?
これは一次的に楽になりますが、ほとんどがまた再発してしまいます。
なぜなら、大半が症状が出ている部位が原因ではないからです。
ここが症状が改善せず繰り返す要因となっています。
以前の記事で少し書きました(書いてもらいましたw)が、症状はサインである事が多いのです。
この症状と原因の繋がりに関しては知識のない人にはちょっと理解しにくい事なので割愛しますが、簡単に言えば身体全体の繋がりが関係しています。
その人の症状が起こった原因によって違うので一概には言えないのですが、
・肩こりや緊張性頭痛で影響が多いのが腕(前腕)の筋肉や手(母指球)の筋肉の使いすぎ
・腰痛で影響が多いのが脚(下腿・足)の筋肉や腹部の心部の筋肉の使いすぎ
などが原因になる事があります。
もちろん超大雑把な事なので、もちろんこれだけではありませんw
肩こりで前腕や手の筋肉??
腰痛で脚・足??
と不思議に想ってもらえると嬉しいです。
これで緩める部位が分かれば、とりあえず使いすぎた部分を緩めて症状を抑えることができます。
ここで終わって、定期的に緩めていれば痛みなどの症状のコントロールはある程度可能です。
ですが、ここから根本改善のためにはもう一歩が大切です。
それは、
その部位を使いすぎてしまう日々の身体の使い方を変えていくことです。
そのためには
“使えていない部位を使えるようにしていく事“
が大切になります。
それは使えていない部分の運動(筋肉のトレーニング)だったり、動きや環境の改善だったり、思考の改善だったりします。
また、それを今まで行ってきた習慣の中に取り入れる
新たな“習慣化“
が必要になってきます。
ここでは症状が出ている部位だけでなく全体を診る視点が大切です。
だから安易に
“〇〇をしましょう!“
とは言いません。
それは人それぞれの状況が違いますし、やるべきことが違います。
また、答えを教えることは簡単ですが、それでは受け身になってしまいます。
大切なことは、
能動的に! ←←←←超重要!!!
です。
能動的にあなた自身が自分と向き合い、
能動的に何をすべきかを見つけ、
能動的に意思決定を行い、
能動的に目的目標を定め、
能動的活動を行い、
自動的な習慣化する事
が大切です。
それをお手伝いするのが我々治療家だと想います。
【参考までに】
SNSなどで相談にのっているとよく「病院、整骨院、治療院等どこに行けばいいですか?」と聞かれます。
私個人的には、まずは病院へ行って医師の診断を仰ぐことをおすすめしています。なぜなら、万が一症状に重篤な疾患などが関係していることがあるからです。
そのうえで、行きたいところを選択すればいいと思います。
行った先がどこであれ、どんな資格を持っているかは一つの指標であり、改善に導ける人かどうかはすぐには分かりません。
なぜなら、いくら国家資格を持っていても学びを深めない人もいれば、無資格者でも学びを深める人もいます。
こればかりは結局”人”なんです。
最低限の知識と技術を有している施術者がいるとして、
小手先の技術で満足している人の施術は何となくしか改善しませんし、
”その人(治療を受ける人)”の未来の笑顔を見据えて施術している人の施術効果は大きいと想います。
意識の高い施術者にめぐり逢うのはなかなか難しいかと想いますが、
全国に必ずいますので探してみて下さい。
(今はオンラインでもある程度は改善のお手伝いもできますが、直接触れる方が断然効果が大きいですもんねw)
【最後に】
長々と想いつくままに書いてきましたがいかがでしょうか?
症状をひも解いていくと多くの気付きがあります。
なかなか改善しない原因は実は
”症状を一側面からしか捉えていない”
からかもしれません。
結局は
局所を診る視点と
全体を診る視点と
それらを繋ぐ視点が必要なんです。
今回は説明のために主に筋肉の解剖生理学的視点で述べましたが、
これに関節などのバイオメカニクス、内臓、神経、皮膚、繊維性結合組織、自律神経、心理学etc…
ん〜身体を成す全てですねw
これが全て結びついて“今“のあなたを成しています。
こんなに複雑な繋がりの上に絶妙なバランスで生きているって奇跡的な事です。
本当に人体は神秘的なんです。
ここまで、少し複雑で理解できない部分もあったかもしれません。
また具体的な対処法を記していないので「じゃあどうすればいいの?」
という気持ちも分かります。
ですが、まず今あなたが自分自身の心と身体と向き合うところから改善は始まります。
・改善させて何をしたいですか?
・改善する事でどんな感情が生まれますか?
・改善したあなたを見て周りの人がどう想いますか?
を是非イメージしてみて下さい。
ワクワクしてきませんか?
そのワクワク状態のまま今の身体の状態と向き合い、前へ進んでみてください。必ずいい方向へ進むと信じています。
そして改善した後には
「症状を経験したから自身と向き合い、経験する前より良い状態でいられるようになった!」
と想えるようになりましょう。
タイトルの内容と少しそれた部分もあったかと想いますが
今まであなたが対処法としてやっていたことと比較してみていかがですか?
今までのあなたの視点と違った視点があれば、ぜひ取り入れてみて下さい。
その能動的活動があなたの身体が変化を起こします。
このnoteがそのきっかけになれば幸いです。
【あとがき】
もっと書きたいことはたくさんあるのですが、なかなか言語化は大変ですねw
今回は大雑把な総論を
〜とある治療家の頭の中〜
として書きましたが、細かいことはまた機会があれば(要望次第でw)書きたいと想います。
少しでも症状から解放され、あなたらしい人生が歩めるよう祈念しております。
”世の中の常識を 自然と調和した常識へ”
治療家という志事を天分・使命としてこれからも活動して参りますので、
少しでもお力添えいただけますと幸いです。
もし疑問点があれば気軽に質問してください。
時間の許す限り返信・対応させていただきます。
ここまでお読みいただき感謝いたします。
あなた自身を診る治療家 シンsin(nes)
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シンsin(nes)💫あなた自身を診る治療家🍀
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