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エッセイ・日記 まとめ

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エッセイや日記などをまとめています。
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アラームが鳴ってぼくがしばらく起きないでいると息子が「起きなくても平気なの?」と声をかけてくれた。支えられているなとじんわり思う。電車で隣になった小さな女の子が手袋を食べるまねをしておままごとをしていて可愛らしかったー。今日の音楽は小沢健二さんの刹那。ほんの一夜の物語を行こう!

仕事はお留守番の日だった。音楽はミスチルの日だった。たくさん聴いてきたしたくさん歌ってきた。きっといちばん血肉に近い音楽。きまぐれに読書メモを投稿した。読んでいる本読みたい本いろいろある。でもすぐに忘れてしまうからこうして書いておくのだ。きっといちばん皮ふや手触りに近い読書。

読書メモ。 「人形館の殺人」「今生こそは、あなたと 〜生まれ変わりの次期侯爵は愛しい妻を手放せない〜」「やわらかなレタス」「朝、空が見えます」「日記の練習」「斜陽」「月夜とめがね」

体調と時間。それから、これから【エッセイ】

 今週は体調を崩してしまって、仕事も休んでしまった。  日中はほとんど寝ていて、ときどき起き上がってはご飯を食べたりお風呂に入ったり、ちびちびと短歌を詠んだりしていた。  なんとなく、生活の中に必要なエネルギーが足りていない感じがずっとしている。  それが明確に何なのか、分からないから手立てのしようがなく、気づけばまたふとんに潜りこんでいる。眠って時間を早回しにするみたいに。  思えば、音楽をよく聴くようになった。耳を優しく慰撫してくれるし、やっぱり時間を早回しにして

スマホと積読【エッセイ】

 スマホを無意識に手にしている時間が増えてきた。  意識的に手にとらないようにしないと、なめらかな手つきで吸い寄せられるように手にしてしまう。  何もないのに、何かいいことがありそうな気持ち。そうしていないといられない不安。  何もアプリを開いていない画面をぼんやりと見つめていることもあって、それにハッとなってちょっと怖くなった……。  手放して、違うことをしてみよう。もしくは「何もしない」をしてみよう。それで時間が消化されてしまっても、おかゆみたいに、静かな栄養にな

スカートの『20/20』が好きでよく聴いている。ポップな中にさびしさがあって、激情があって、それなのにするりと聴きやすくまとまっていて凄いと思う。 ◯ 毎日投稿いつの間にか今日で100日になりました。これまでもこれからもいつも通りできることをこつこつ続けていけたらと思います。

短歌という肯定【エッセイ】

 なんで短歌を詠んでるのかといえば、肯定したいからなんだと思う。  自分の生を。目の前の風景を。詩情を。できれば、ダメな部分も含めて。  卑近な例でいうと、きょう、僕は思いきり後ろ向きな気持ちで仕事をしていた。体調があまり優れなかったとはいえ、褒められた姿勢ではなかったと思う。  帰ってからも、仕事のことが頭から離れなかった。逃げたことには、ふしぎと後から追いたてられるのだ。だから迷ったけれど、くよくよと歌にすることにした。 後ろ向きだった一日でも渋く働いてきた。お疲

夕ご飯はナポリタンだった。おいしくて、口のまわりがケチャップだらけになった。

腰痛と文学とあたまの中の音楽【エッセイ】

 冬は、腰痛に厳しい。  デスクワークして一日を終えると、きっかり一日分の痛みが腰にきている。  ゆっくりとお風呂に浸かって、からだが温かいうちにストレッチをする。おもに股関節まわりを中心に。痛む腰にはさわらずに。  この間接的なアプローチ、何かに似ているなぁと思って、そうか文学か、と思い至った。かなしい、と書かずにかなしみを描写する……その間接的なアプローチにそっくりなのだった。  ◯  仕事をしていて、あたまの中で音楽が流れだすことがある。そういうときは、とにか

さむいと涙が出てくる。風を切って歩く。

ちょっとさびしいような気持ちでお布団に入る。きっといい一日だったということなんだろうと思った。

どんな風に生きていたいか徒然【エッセイ】

 生きているうちにあと何冊本を読めるだろうかと時々思う。  振り返れば一ヶ月に一冊読めていればいい方だ。こんなことではいけないと思う。もっと読まないといけない。そうでないと、どうしようもなく滞ってしまうものがあることを肌で感じとっている。  ◯  そんなことを思いながらも、物事をたくさんは出来ないということをひしひし感じていたりもする。  少なく「できること」をよく味わうようにする。音楽を一曲一曲しみじみ聴いたり。見開き二ページのエッセイをじっくり読んだり。  ◯

お休みの日【日記】調子のわるい日はいくらでも眠れる。あったかいふとんの中でぬくぬくを充電する。きょうはお休みの日だった。ちゃんと休んであしたからまたがんばろう。

小沢健二さんの音楽には隙間がある。そこにある隙間で僕は踊ることができるし、考えることも……感じることもできるのだと思う。自由に。それは良質な文学のように僕のもとへと届く。ああ、心地好いというのはこういうことだなあと、からだの深いところで感じ取る。響く。文学的、素敵に、炸裂する。